2022.10.20リノベーションマンションとは?購入のメリット・デメリット、新築との違いを解説

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マンションの購入を検討している方のなかには、中古のリノベーションマンションはどうなのか気になっている方もいらっしゃると思います。
リノベーションマンションは、内装が新築並みに綺麗ですが、新築よりも安価で購入できることが多いのが魅力です。
この記事では「リノベーションマンションのメリットとデメリット」について解説します。

リノベーションとリフォームの定義とは

まずはじめに、リノベーションとリフォームの定義について説明します。
リノベーションは設備のグレードアップなどを行い、住宅としての価値を向上させるものです。一方で、リフォームとはクロスやフローリングの張替えのみといった部分的な修繕を指します。
例えば、「床材を廉価品のシートフローリングから無垢の天然木材に変更する」のがリノベーションで、「床材のへこみを直し前の状態に戻す」のがリフォームといえます。
つまり、建物の性能を向上させたり、価値を高める為に改修されたマンションが「リノベーションマンション」ということです。

リノベーションマンションを購入するメリット

この章では、リノベーションマンションを購入するメリットについて解説します。

実際の物件やデザインを見たうえで購入できる

リノベーションマンションは、実際の物件やデザインを見たうえで購入できる点がメリットです。
新築マンションの場合、竣工前に契約するケースが多い為、実際の物件を見ずに購入することがよくあります。
一方で、リノベーションマンションは中古マンションの一つですので、広さや眺望、日当たりなどを確認したうえで購入できる為、実際の生活をイメージしやすいのが特徴です。

価格が新築マンションよりも安価な傾向にある

リノベーションマンションは、価格が新築マンションよりも安価な傾向にある点もメリットです。
新品は「未使用である」という部分に付加価値が付き、それが価格に反映されます。この価値は不動産の場合、「新築プレミアム」と呼ばれます。
一方、リノベーションマンションは築後経年した中古マンションにリノベーションを施した状態になりますが、それでも新築マンションよりは費用を抑えて購入できる物件が多くなっています。

内装・設備・機能性が新築マンション同様

先述した通り、リノベーションマンションは新築マンションよりも費用を抑えて購入できる傾向にあります。そのうえで、リノベーションマンションの内装・設備・機能性は新築マンションと同程度であるというメリットがあります。
多くの場合、床や壁、天井といった目に見える部分の仕上げ材が新品に貼り替えられており、見た目は新築並みに綺麗です。
また、内装の仕上げ材のみならずキッチンやバス、トイレなどの住宅設備も新品に交換されている物件もあります。なかにはデザイン性の高いキッチンなどが導入されている物件もあり、新築物件よりもハイセンスに仕上がっている物件も存在します。

リノベーションマンションは、デザイナーが監修に入っていることもよくあり、部屋の内部は「洗練されたマンション」となっている物件も多いです。
このように、リノベーションマンションは見た目の新しさや自分の感覚に合った仕様にこだわりたい方にとってもお勧めできます。

購入後にすぐ入居できる

リノベーションマンションは、購入後にすぐ入居できる点もメリットです。

中古マンションを購入後にリフォームする場合は、工事期間が必要となりますが、リノベーション済みのマンションで理想の条件にあった物件を見つけることができた場合は、購入から入居まで円滑に進めることができます。
よって、リノベーションマンションは、買ったらすぐに住みたいという方にもお勧めです。

契約不適合責任が最低2年ある為、安心して住める

リノベーションマンションは、不動産会社が売主となっている物件も多いです。
不動産会社が売主となっている物件では、売主様に契約不適合責任が最低2年以上課されており、買主様が安心して購入しやすくなっています。

契約不適合責任とは、買主に引き渡された不動産が、種類・品質・数量に関して契約の内容に適合しないものである場合に売主が負う責任のことであり、売主様が適合しないものを引き渡した場合、買主様が売主様に対して修補または代金減額、契約解除、損害賠償などを追及できる制度のことです。
ただし、個人が売主様の場合には、契約不適合責任は買主様が同意すれば一部が免責されます。仮に個人の売主様が契約不適合責任を負うとしても、その責任を負う期間は3ヵ月程度であり、2年よりも短いことが一般的です。

例えば、「リノベーション物件を購入してから1年半後に窓サッシから雨水が浸入する」といった不具合を発見したとします。
この場合、契約内容とは異なるものを買わされたということになり、売主の不動産会社に契約不適合責任を問うことができます。

売主が不動産会社であるか否かは、物件のチラシまたはインターネット広告に記載されている「取引態様(とりひきたいよう)」という部分を確認します。
取引態様とは、物件広告を掲載している不動産会社の立場を示したもので、「売主」や「媒介」といった文言が記載されています。
「売主」と記載されていたら、物件の広告を掲載している不動産会社が売主ということです。
それに対して、「媒介」と記載されていれば、不動産会社は仲介を行っており、売主様は個人や一般法人、宅建業者となります。

さらに、不動産会社が売主の物件は仲介手数料もかかりませんので、契約不適合責任だけでなく、経済的なメリットもある点が特徴です。

自分でリフォームをしなくて済む

リノベーション物件は、自分でリフォームをしなくて済むという点もメリットです。

自分でリフォームしようとすると、リフォーム会社の手配から始めなければいけない為、かなり手間です。信頼できるリフォーム会社を知っていれば良いですが、新規でリフォーム会社を探す場合には、きちんと施工してくれるのかという不安も残ります。

施工が不安と感じる方であれば、実績のある不動産会社がリノベーションした物件を購入したほうが安心といえます。

好立地の物件を探すことができる

リノベーションマンションであれば、好立地の物件を探すことができるという点もメリットです。

新築マンションの開発は広い用地を必要とする為、すでに駅の近くに多くのマンションが建ち並んでいるエリアでは、新築マンションを建てるのが難しい場合があります。その為、駅の近くに多くのマンションが建ち並ぶ住宅街程、好立地の物件は中古マンションが多い傾向にあります。

また、リノベーションマンションのなかには、駅前の一等地のある中古マンションをリノベーションしている物件も存在することから、良い場所の物件に出会いやすいといえます。

前の入居者の生活感を感じない

リノベーションマンションは、前の入居者の生活感を感じない点もメリットです。
リフォームのように一部を修繕するのではなく、全体的な雰囲気や見た目が変わっているのがリノベーションであり、リノベーションマンションは前の入居者の痕跡がほぼ消えています。

部屋の内部の印象は新築物件とほとんど変わりませんので、新築物件を購入した感覚で暮らしはじめることができます。

リノベーションマンションを購入する際の注意点

ここまで解説してきたように、メリットが多いリノベーションマンション。しかし購入する際に気をつけたいポイントもあります。

住宅ローン(融資面)

購入前には、住宅購入以外にかかる諸費用も把握しておき、ローンの借入期間や上限についても理解しておくことが重要です。

施工品質面(精度)、見えない部分の老朽化

リノベーションしている箇所の品質(精度)や、表面上は見えない部分が老朽化していないかなどを確認しておきましょう。

アフター保証面

安心してリノベーションマンションを購入する為にも、どういった内容の補償が含まれているのか、保証範囲や期間を確認しておくことが大切です。

リノベーション費用の適正値

リノベーションマンションはリノベーション内容や場所によって価格が変わります。その為、リフォーム費用に見合った購入価格であるかを確認しておくことも大事です。

耐震基準

築年数が古いと耐震基準を満たしていない場合もあります。ただし、耐震基準のみを気にするのではなく、総合的に耐震性能に問題がないか確認しておくことが大切です。

リノベーションした箇所と範囲のチェック

業者によっては、表面上のみをリノベーションしている場合もある為、リノベーションされている箇所を不動産会社に確認しておくと安心です。

リノベーション物件を購入する際には、販売実績を考慮し、信頼できる不動産会社から購入するのが安全です。
リノベーションマンションを購入する際の注意点については、以下の記事をご覧ください。

リノベーションマンション購入時の注意点は?後悔しない為のポイントを解説

まとめ

この記事では、リノベーションマンションのメリットとデメリットについて解説してきました。

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※本記事の内容は2022年10月20日現在のものであり、制度や法律については、今後改正・廃止となる場合がございます。

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