2022.11.02マンション売却は買い取りがお勧め?仲介との違いや向いている物件の特徴を解説

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不動産の売却方法の一つに「買い取り」があります。マンション売却といえば仲介を想定する方もいるかと思いますが、仲介ではなく買い取りのほうが向いている場合もあります。この記事ではマンション売却で買い取りを選択するメリットや仲介との違いなどについて解説します。

そもそもマンション買い取りとは?

マンション買い取りとは、不動産会社に直接マンションを買い取ってもらう売却方法です。買い取られたマンションはリフォームやリノベーションをされたうえで再度販売されます。

マンション買い取りの流れ

マンション買い取りの流れについて解説します。

買い取り価格の査定を依頼する

マンション買い取りでは、最初に買い取りを行っている不動産会社に対して査定を依頼します。
仲介を行っていても買い取りは行っていない場合がある為、買い取りサービスを行っている不動産会社を探しましょう。査定は1社ではなく複数社に依頼し、比較検討するのも良いでしょう。

マンション売却の買取査定についてはこちらの記事をご覧ください。

マンション売却査定の不安を解消!査定の流れや査定でみられるポイントを徹底解説

買い取り業者を選択する

査定額が出揃ったら、買い取り業者を選択します。
買い取り業者を選ぶ際は、理想的な買い取り価格を提示してきた会社を優先しつつ、付随するサービスや実績も踏まえて選択することが望ましいです。

買い取り業者と契約する

買い取り業者を選んだら、契約内容のすり合わせを行い、買い取り業者と売買契約を締結します。
買い取りでは、売買契約後、数日後に所有権の引き渡しが行われる為、所有権の引き渡しに備えて、所有権移転登記に必要な書類を早めに準備しておくと良いでしょう。

【所有権移転登記に必要な書類】

  • 登記済証(権利証)または登記識別情報通知書
  • 印鑑証明書(登記申請日前3ヵ月以内に発行されたもの)
  • 固定資産評価証明書
  • 住民票
  • 本人確認書類(司法書士用)
  • 委任状(司法書士用)
  • 抵当権の抹消に必要な書類(抵当権が設定されている場合)

決済と物件の引き渡しを行う

引き渡し日には、決済と物件の引き渡しを同時に行い、売却代金は決済日に振り込まれます。
入金を確認したら、「所有権移転登記に必要な資料」や「鍵」、「分譲時のパンフレットや取扱説明書」などの書類を引き渡します。
引き渡しの際に用意しておく書類に関してはこちらの記事をご覧ください。

マンション売却に必要な書類は?段階ごとの必要書類と入手方法を解説

マンション買い取りと仲介の違い

マンションの買い取りと仲介の違いを示すと下表の通りです。

比較項目 買い取り 仲介
買主様 不動産会社 主に個人などの最終消費者
売却までの期間※1 1週間~1ヵ月 3~4ヵ月程度
売却までにかかる費用 ・印紙代
・抵当権抹消関連費用
・仲介手数料
・印紙代
・抵当権抹消関連費用
手間や責任 ほとんどかからない 内覧対応が生じる※2
契約不適合責任を負う※3

※1:買い取りの買い取り期間は業者によって異なります。仲介の売却期間は引き渡しまでを含めるとさらに1~2ヵ月が加わります。
※2:内覧とは、購入希望者に家の中を見せることです。
※3:契約不適合責任とは、契約内容とは異なるものを売ったときに売主様が負う責任のことです。契約内容と異なるものを売ると、売却後に修補請求や契約解除、損害賠償請求を負う可能性があります。

マンション買い取りのメリット

マンション買い取りのメリットについて解説します。

売却後の資金計画を立てやすい

買い取りは、基本的に査定価格がそのまま売却価格になることが多い為、売却後の資金計画を立てやすいという点がメリットです。

また買い取りではいつ、いくらで売れるかが明確である為、見通しを立てやすいといえます。

仲介手数料がかからない

買い取りの場合、仲介手数料がかからない点もメリットといえます。

買い取り業者は売却時に売却益を確保しますので、売主様は不動産会社に手数料を支払う必要がありません。

なお、仲介に依頼した場合にかかる仲介手数料は、買主様と売主様の意見の調整や広告・チラシによる宣伝、契約条件の交渉、融資手続きのサポートといった業務に対する対価です。
また、物件価格が400万円超の場合は、「物件価格×3%+6万円」が上限額となります。

仲介手数料に関しては、こちらの記事をご覧ください。

マンション売却の仲介手数料とは?計算方法や支払いのタイミングを解説

都合に合わせて売却できる

買い取りは都合に合わせて売却できる点も魅力的です。
不動産会社によっては最短1週間~1ヵ月程度で買い取ってもらえる場合もあり、都合に応じて売却時期を決定できます。

売却にかかる手間が少ない

買い取りは売却にかかる手間が少ない点も特徴です。
買い取りは、買い取り業者がそのまま買主となる為、内覧対応の必要がありません。

仲介の場合、住みながら売るケースでは内覧対応が必要となります。
内覧前は、家の掃除を行ったり、内覧日によってはスケジュール調整が必要な場合もあります。しかし、内覧は物件の良さを直接伝えれるだけでなく、当日の対応によっては買主様の購買欲や印象を高めることができるので、買主様を気持ちよくお迎えできるようにしましょう。
内覧準備や当日の対応のポイントについてはこちらの記事をご覧ください。

マンション売却での内覧の流れは?事前準備やチェックすべきポイントもご紹介人

契約不適合責任が免責になる

買い取りでは、売主様の契約不適合責任が免責されることが多いです。
売却後に契約解除や損害賠償請求などを要求される可能性がないことから、安心して売ることができます。

周囲に知られずに売却できる

買い取りは、周囲に知られずに売却できる点もメリットです。
仲介の場合、希望の価格で売却する為にチラシやインターネット広告によってより多くの買主様を募る為、必然的に物件の情報を外部に発信することになります。

しかし、買い取りの場合は個人の買主様に、売却の理由を伝えなければならないような場面はありません。例えばご近所トラブルが原因でマンションを売る場合など、周囲に売っていることを知られたくない方には買い取りが向いています。

相続や離婚にともなう売却にも対応している

買い取りは、相続や離婚にともなう売却にも適しているといえます。
相続税の納税の為にマンションを売る方は、納税までの期間がある為、納税期日までに確実に現金を得たい場合には、買い取りが適しています。

また離婚による売却を検討してる方のなかには、パートナーと早く離れたいと考える方もいます。
そういった方の場合も買い取りであれば、都合に合わせて最短1週間から1ヵ月で売却することができます。

離婚によるマンション売却は以下の記事で詳しく解説していますので、ご参照ください。

離婚時にマンションを売却すべき?財産分与やローンがある場合の注意点を解説

マンション買い取りのデメリット

マンション買い取りのデメリットについて解説します。

条件によっては売却できない物件もある

マンション買い取りの場合、条件によっては売却できない物件もあるという点に注意しましょう。

例えば、「旧耐震基準の物件」や「登記簿の面積が50平米未満」の物件は買い取らないといった条件を設定している会社もあります。なお旧耐震基準とは、1981年5月31日以前に建築確認申請を通しているマンションのことです。買い取り可否の条件は、買い取り会社によって異なりますので、査定の依頼時に条件を確認するようにしましょう。

マンション買い取りに向いている物件

例えば現代のライフスタイルに合っていない間取りの物件や、最寄り駅から遠い物件など、買主様を見つけるのに時間がかかる物件は買い取りに適しているといえます。

ただし買主様を見つけるのが難しそうだと思っても、実際は仲介でも十分に売れる場合もある為、売却までに時間的な余裕のある方は仲介での売却を試してみても良いかもしれません。
買い取りが良いか仲介が良いか悩む場合は、不動産会社に相談してから決めることをお勧めします。

マンション買い取り業者の選び方

マンション買い取り業者の選び方を紹介します。

業者の形態で選ぶ

買い取り専門業者なのか、仲介も行っているのか確認しましょう。
仲介も行っている会社であれば、「買取補償」を選択できることもあります。
買取補償とは、最初は一定期間仲介での売却を試し、仮に仲介で売れなかった場合には最後に買い取ってもらえるという売却方法です。
また、買い取りのなかでも短期間で買い取るものは、一般的に「即時買取」と呼ばれています。
「買取補償」や「即時買取」を希望する場合には、それらのサービスを行っているかも確認するようにしましょう。

サービスを見て選ぶ

リースバックや不用品処分のサービス等が対応できるかも選ぶポイントの一つです。
リースバックとは、売却した後も家賃を払うことで引き続き今の家に住み続けられるサービスのことを指します。

売却後、今の家にそのまま住み続けたい場合には、リースバックも行っている買い取り業者を選ぶと良いでしょう。
長谷工の仲介ではリースバックのサービスを提供していますので参考にしてみてください。

長谷工のリーズバック

実績で選ぶ

実績豊富な会社であることも買い取り業者を選ぶポイントの一つです。実績がある買い取り業者であれば、安心・信頼して売買契約ができます。
長谷工の仲介は、お客様から97.2%の満足度をいただいている実績のある会社ですので、買い取りにするか仲介にするか迷っている方は一度ご相談ください。

まとめ

ここまで、マンション売却の買い取りについて解説してきました。
長谷工の仲介では、仲介だけでなく直接買い取りにも対応しており、買い取りでは、室内状況に関わらず買い取ることができる点が特徴です。

仲介であっても、買い取りであっても、まずは査定を受けることが第一歩となります。
マンションの売却予定の方は、無料査定を受けることから始めてみてください。

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※本記事の内容は2022年11月2日現在のものであり、制度や法律については、今後改正・廃止となる場合がございます。

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この記事の著者

竹内英二(株式会社グロープロフィット 代表取締役)
不動産鑑定および宅建業の代表取締役。不動産鑑定士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、公認不動産コンサルティングマスター(相続対策専門士)、中小企業診断士、住宅ローンアドバイザー。大阪大学出身。
写真:竹内英二(株式会社グロープロフィット 代表取締役)

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