2025.9.3東京都のマンション売却価格相場は?各市区町別・築年数別・間取り別に解説

東京都のマンション売却価格相場は?各市区町別・築年数別・間取り別に解説画像

マンションの売却を検討するにあたり、自分が住んでいるエリアの価格相場がどのくらいなのか気になる方もいるでしょう。

この記事では、東京都内のマンション売却について、市区町別・築年数別・間取り別の売却状況をレインズのデータを参考にご紹介しています。また、売れやすいマンションの条件についても解説している為、東京都内でマンションの売却をお考えの方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

東京都の中古マンション売却価格相場の推移

まずは東京都の中古マンション売却価格相場の推移を見ていきましょう。

23区の価格相場の推移

23区の価格相場推移を見てみると、2020年の売却価格は5,011万円でしたが、2023年には6,299万円となっており、右肩上がりに高騰していることが分かります。
専有面積の平均はほぼ横ばいである為、土地の価格が高くなっているといえるでしょう。

年度 件数(件) ㎡単位(万円/㎡) 価格(万円) 専有面積(㎡) 築年数(年)
2020 15,480 83.76 5,011 59.83 20.36
2021 15,614 93.15 5,431 58.3 21.04
2022 15,590 101.63 5,827 57.34 21.79
2023 16,518 108.25 6,299 58.19 22.17

出典:公益財団法人東日本不動産流通機構(東日本レインズ)「年報マーケットウォッチ2023年・年度」

これまで、日本においては中古より新築のほうが人気は高い傾向にありましたが、ここ数年で中古マンションの購入を希望される方が増えてきています。
理由として、若い方を中心に中古物件に対する抵抗が薄れてきているといった背景のほか、特に都心においては地価の上昇により、新築マンションの価格も高騰していることが考えられます。

23区外の価格相場の推移

次に、23区外の価格相場の推移を見てみましょう。
2020年の売却価格は2,919万円でしたが、2023年には3,606万円と、こちらも右肩上がりに価格が高騰しています。

年度 件数(件) ㎡単位(万円/㎡) 価格(万円) 専有面積(㎡) 築年数(年)
2020 3,657 42.72 2,919 68.32 22.46
2021 3,789 45.83 3,089 67.4 23.86
2022 3,342 51.01 3,401 66.67 24.5
2023 3,361 53.54 3,606 67.35 24.87

出典:公益財団法人東日本不動産流通機構(東日本レインズ)「年報マーケットウォッチ2023年・年度」

23区とは対照的に、23区外では取引量がやや減少傾向にあります。
2021年はコロナ禍によるリモートワーク需要で取引件数の増加がみられましたが、2022年以降は出社回帰が進んだことにより、再び都心への需要が高まっているといえるでしょう。

東京都各地域の中古マンション売却価格相場

ここでは、東京都各地域における2023年度の中古マンション売却価格相場を見ていきます。

23区の価格相場

23区の価格相場を見ると、最も高いエリアは港区で10,590万円(1億590万円)、次いで渋谷区8,889万円、千代田区8,663万円となっています。

港区は、東京都内でも有数のオフィス街であり、六本木ヒルズや東京ミッドタウンといった大型商業施設も多いエリアです。その為、このような利便性の良さが価格相場にも影響していると考えられます。

一方、葛飾区では3,482万円、足立区は3,562万円となっており、区によって価格が大きく異なることが分かります。

各区 件数(件) ㎡単位(万円/㎡) 価格(万円) 専有面積(㎡) 築年数(年)
千代田区 260 176.66 8,663 49.04 20.42
中央区 1,150 139.41 8,017 57.51 15.38
港区 1,261 178.29 10,590 59.4 21.8
台東区 514 103.83 5,181 49.9 18.52
墨田区 457 84.44 4,404 52.15 22.09
江東区 1,605 101.85 6,765 66.42 18.65
荒川区 341 77.73 4,661 59.97 19.75
足立区 610 56.11 3,562 63.48 21.51
葛飾区 446 56.9 3,482 61.2 23.14
江戸川区 505 63.12 4,330 68.6 20.53
文京区 670 122.97 6,655 54.12 22.3
豊島区 472 108.47 5,305 48.91 25.47
北区 384 85.01 4,990 58.7 17.76
板橋区 706 68.5 3,976 58.04 24.87
練馬区 693 72.17 4,343 60.18 24.47
新宿区 992 126.74 6,483 51.15 23.8
渋谷区 728 163.52 8,889 54.36 24.79
中野区 491 98.55 5,124 52 25.7
杉並区 638 93.15 5,286 56.74 25.98
品川区 954 123.77 6,997 56.53 20.79
目黒区 565 126.63 7,271 57.42 26.1
大田区 826 82.09 4,707 57.34 24.02
世田谷区 1,250 100.61 6,422 63.83 25.71

出典:公益財団法人東日本不動産流通機構(東日本レインズ)「年報マーケットウォッチ2023年・年度」

23区内にあるマンションの売却を検討されている方は、まずはご自分のマンションが何区なのか、また、その区の価格相場はいくらなのか参考にしてみると良いでしょう。

ここからは、東京23区内でも特にマンション売却が盛んな江東区、港区、世田谷区について、各エリアの特徴をご紹介します。

江東区

江東区は23区内における2023年の取引件数が最も多く、需要の高いエリアの一つといえます。
2025年7月オープンの豊洲セイルパークをはじめとする、豊洲・有明の再開発で街の魅力が高まり、近年ではタワーマンションも増加しています。

区内には東京メトロ有楽町線・東西線や都営新宿線など複数の路線が乗り入れ、都心へのアクセスも良好です。
さらに、キッザニア東京や木場公園といったレジャー施設も充実している点から、子育て世帯に人気の高いエリアといえます。

港区

港区は23区の中で最も売却価格が高く、取引件数も江東区に次いで多いエリアです。
六本木、麻布、表参道といった、都心主要部への抜群のアクセスに加え、港区そのものが持つブランド力とステータス性が魅力といえます。

各国の大使館が集まる国際色豊かな環境で、商業施設や文化施設も充実していることから、富裕層を中心に需要の高いエリアです。

世田谷区

世田谷区は、都心に近接しながらも閑静な住宅街が広がり、公園や緑地に恵まれた自然豊かな住環境が魅力です。

世田谷学園や成城学園といった私立学校や、世田谷文学館などの文化施設も多く、教育環境が充実している点でファミリー世帯からの人気も高い傾向にあります。
二子玉川や三軒茶屋などの主要駅周辺には大型商業施設も整備されており、幅広い世代が暮らしやすいエリアといえるでしょう。

23区外の価格相場

23区外の価格相場は以下の通りです。
渋谷駅などにアクセスが良い武蔵野市は売却価格が5,741万円と、23区外のなかでは高いことが分かります。
その他、三鷹市5,207万円、狛江市4,771万円などが売却価格の高いエリアに挙げられます。
一方、福生市、青梅市、武蔵村山市などでは1,000万円台となっています。

各市町 件数(件) ㎡単位(万円/㎡) 価格(万円) 専有面積(㎡) 築年数(年)
八王子市 425 39.11 2,886 73.79 24.61
立川市 146 54.22 3,273 60.37 26.32
武蔵野市 226 91.22 5,741 62.94 26.83
三鷹市 205 84.17 5,207 61.86 21.48
青梅市 91 20.35 1,316 64.68 29.82
府中市 278 56.76 3,802 66.98 23.47
昭島市 58 39.04 2,819 72.2 22.99
調布市 245 68.85 4,472 64.96 23.42
町田市 264 45.22 3,257 72.03 23.75
小金井市 95 69.15 4,246 61.41 24.67
小平市 130 49.52 3,392 68.5 19.66
日野市 128 39.97 2,422 60.6 28.24
東村山市 118 39.69 2,531 63.76 24.53
国分寺市 116 72.98 4,676 64.07 21.02
国立市 68 70.47 4,698 66.67 19.29
福生市 22 26.58 1,592 59.89 28.43
狛江市 72 68.91 4,771 69.24 25.88
東大和市 43 40.82 2,816 68.98 23.26
清瀬市 47 33.47 2,085 62.3 31.53
東久留米市 80 29.28 1,786 60.99 40.14
武蔵村山市 6 20.96 1,198 57.17 34.32
多摩市 226 41.75 3,084 73.86 28.25
稲城市 83 44.2 3,482 78.78 24.14
羽村市 16 24.8 1,709 68.92 28.39
西東京市 172 57.01 3,934 69.01 22.05
西多摩郡瑞穂町 1 - - - -

出典:公益財団法人東日本不動産流通機構(東日本レインズ)「年報マーケットウォッチ2023年・年度」

23区外では、エリアによって売却価格や取引件数に差が見られます。
その為、ご自宅があるエリアの特性を正しく把握し、周辺の価格相場や直近の取引動向を確認すると良いでしょう。また、エリアの将来性や開発計画なども調べておくと、適切な売却タイミングや価格を決める際の判断材料になります。

23区外で特にマンション売却が盛んなエリアが八王子市、府中市、町田市です。

八王子市

23区外の中でも特に取引件数が多いのが八王子市です。
八王子市は、JR中央線や京王線が乗り入れ、都心へのアクセスに優れる一方、高尾山や浅川などの豊かな自然に恵まれた都会と自然とのバランスが良いという魅力があります。

また、21校の大学・短期大学・高専が集まる学園都市で、学生や教職員の賃貸需要に加え、購入需要も高いのが特徴です。
さらに、23区に比べてリーズナブルな価格帯で広い間取りの物件を探しやすい為、コストパフォーマンスを重視する層からも人気が高い傾向にあります。

府中市

府中市は、京王線府中駅周辺に「ル・シーニュ」や「くるる」などの大型商業施設が集まり、生活利便性の高いエリアとして知られています。
都心へのスムーズなアクセスには特急や快速を利用する必要があるものの、路線バスやコミュニティバスが多く運行し、市民の生活の足となっています。

豊かな緑のなかには大國魂神社や武蔵府中熊野神社古墳をはじめとする歴史的スポットも多く、市街の住みやすさとともに伝統を感じられる街として、ファミリー層を中心に人気が高まっています。

町田市

神奈川県との県境に位置する町田市は、町田駅周辺に百貨店や家電量販店などの商業施設が集まっており、都心に匹敵する生活利便性が魅力です。

小田急線で新宿へ、JR横浜線で横浜へ直通と都心・横浜方面へのアクセスに優れながら、23区外で比較的リーズナブルな価格帯も人気の要因といえるでしょう。
大学や専門学校が多いことから、若者から支持されているエリアです。

東京都の条件別マンション売却価格相場

ここでは、築年数別や間取り別など条件別に東京都のマンション売却価格相場を見ていきます。

【築年数別】中古マンション成約状況

まずは築年数別の中古マンション成約状況について見ていきます。

23区の価格相場

23区の築年数別価格相場を見てみると、築31年以上の取引件数が1,917件と最も多くなっています。次いで築6〜10年の768件、築16~20年の738件と続きます
前者が築31年以上の物件を全てまとめた件数である点を踏まえると、23区では比較的築年数の浅い物件のほうが人気が高いといえるでしょう。

築年数 件数(件) ㎡単価(万円/㎡) 価格(万円) 専有面積(㎡)
~築5年 415 188.5 10,642 56.5
築6~10年 768 170 9,895 58.2
築11~15年 575 145.7 8,443 57.9
築16~20年 738 137.7 8,447 61.4
築21~25年 657 121 7,896 65.3
築26~30年 498 103 6,372 61.9
築31年~ 1,917 77.9 3,901 50.1

出典:公益財団法人東日本不動産流通機構(東日本レインズ)「首都圏中古マンション・中古戸建住宅の地域別・築年帯別成約状況(2025年1月~3月)」

また、築年数が浅いマンションのほうが売却価格が高くなっていることも分かります。
例えば、築21〜25年の価格相場が7,896万円であるのに比べ、築26〜30年は6,372万円と差があります。
このことから、築26年を超えると売却価格が下がってしまう傾向にあるといえるでしょう。

築年数とマンション売却の関係については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

マンション売却相場に築年数は影響する?売り時や高く売るコツも解説

23区外の価格相場

23区外の価格相場を見てみると、築31年以上の取引件数が385件で最も多く、次に取引件数が多いのは築21〜25年で157件となっています。

築年数 件数(件) ㎡単価(万円/㎡) 価格(万円) 専有面積(㎡)
~築5年 60 89 5,483 61.6
築6~10年 158 87 6,115 70.7
築11~15年 104 76.4 5,266 68.9
築16~20年 132 56.9 4,087 71.8
築21~25年 157 58 4,535 78.8
築26~30年 139 49.7 3,461 69.6
築31年~ 385 32.1 1,919 59.8

出典:公益財団法人東日本不動産流通機構(東日本レインズ)「首都圏中古マンション・中古戸建住宅の地域別・築年帯別成約状況(2025年1月~3月)」

こちらも、築21〜25年が4,535万円であるのに比べ、築26〜30年は3,461万円と、築26年を超えると価格相場が下がっています。

いずれにしても理想的な価格で売却を目指すには、一度不動産会社に相談してみるのが良いといえるでしょう。
長谷工の仲介では売却に関する無料相談を受け付けています。ぜひご利用ください。

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【間取り別】中古マンション成約状況

次は、間取り別の中古マンション成約状況について見ていきます。

23区の価格相場

23区内のデータを見てみると、最も取引件数が多いのが2DK・LDKで5,566件となっています。
23区内は価格相場が高い為、単身者や夫婦二人暮らし向けの物件を検討する方が多いといった理由が考えられるでしょう。

間取り 件数(件) ㎡単価(万円/㎡) 価格(万円) 専有面積(㎡)
ワンルーム 985 93.02 2,376 25.54
1DK・LDK 4,578 113.28 4,524 39.94
2DK・LDK 5,566 118.65 7,380 62.2
3DK・LDK 5,022 99.6 7,382 74.11
4DK・LDK 360 82.55 7,785 94.31
5DK・LDK以上 7 58.58 6,616 112.93

出典:公益財団法人東日本不動産流通機構(東日本レインズ)「年報マーケットウォッチ2023年・年度」

23区外の価格相場

一方、23区外のデータを見てみると、3DK・LDKが1,841件と他より多く取引されています。

23区内に比べて価格相場が低い為、比較的広い間取りのマンションであっても購入しやすいと考えられるでしょう。
あるいは、独身のうちは都心に住み、結婚・出産をきっかけに郊外で比較的広い面積のマンションを購入するといったことも予想できます。

間取り 件数(件) ㎡単価(万円/㎡) 価格(万円) 専有面積(㎡)
ワンルーム 109 43.53 863 19.83
1DK・LDK 297 60.48 2,504 41.4
2DK・LDK 818 54.96 3,311 60.24
3DK・LDK 1,841 54.84 4,000 72.94
4DK・LDK 289 43.46 4,088 94.08
5DK・LDK以上 7 23.85 3,947 165.47

出典:公益財団法人東日本不動産流通機構(東日本レインズ)「年報マーケットウォッチ2023年・年度」

売却するマンションの立地に加えて、どのような間取りが人気なのかをデータから理解しておくことが、売却を成功させる一つのポイントとなるでしょう。

【駅からの交通別】中古マンション成約状況

駅からの交通別に中古マンションの成約状況を見てみると、徒歩10分以内の取引件数が最も多く、価格も高くなっています。

その為、近隣にバス停がなく、最寄り駅まで徒歩で21分以上かかるマンションを売却する際は、買主様の条件に合わせて周辺環境についてアピールしても良いでしょう。
例えば、静かな住環境を求めている買主様には「最寄り駅までは少し歩きますが、周囲には緑が多く静かな場所です」といったようにアピールするのがお勧めです。

また、駅から遠い場合は駐車場が付いていると、車やバイクでの移動を想定している方に効果的にアピールできるでしょう。

交通手段 成約件数(件) ㎡単価(万円) 価格(万円) 専有面積(㎡)
徒歩10分以内 24,741 86 5,315 61.86
11~20分以内 8,352 56.67 3,921 69.3
21分以上 569 38.35 2,755 71.83
バス便 2,245 28 1,985 70.17

出典:公益財団法人東日本不動産流通機構(東日本レインズ)「年報マーケットウォッチ2023年・年度」

東京都における中古マンション売却の傾向

ここまで、東京都における中古マンションの価格相場について、地域別や条件別にデータを見てきました。
結果として、東京都における中古マンションの傾向としては、以下のようなことがいえるでしょう。

  • 2020年以降、中古マンションの価格は右肩上がりになっている
  • 大規模な再開発が行われるエリアは需要が高まりやすい
  • 都心のマンションは単身の方や夫婦二人程度で暮らせる間取りが人気となっている
  • 23区外は家族で暮らせる広さのマンションが多く取引されている
  • 最寄り駅から徒歩10分以内の物件が選ばれやすい

2020年からのコロナ禍をきっかけに各企業でリモートワークが推進されるようになり、落ち着いた住環境を求めて一時郊外の物件需要が高まりました。しかし、年月の経過とともにウィズコロナが浸透したことで出社回帰の機運が高まり、再び23区内の中古マンションが注目されるようになっています。

一方、物件価格の高騰や住宅ローンの金利上昇などの影響から、23区外では取引件数が減少し、買い控えの傾向が見られる点に注意しましょう。特に、23区外にあるマンションの売却を検討される際は、都心に比べて落ち着いた住環境や自然の豊かさ、子育て世帯の暮らしやすさを中心にアピールしてみるのがお勧めです。

あくまでも、データから見る傾向ではありますが、売却を検討されているマンションの売却価格や売却戦略の参考にされてみると良いでしょう。

東京都で高く売れやすいマンションの条件

ここでは、東京都で高く売れやすいマンションの条件について解説します。

築年数が25年程度

中古マンション市場では、一般的に築年数が新しいほど価値が高く、築年数が経過するごとに売却価格は下落する傾向にあり、特に築25年が一つの節目とされています。
また、築年数はマンションの売れやすさを示す成約率にも影響します。2024年のデータから、中古マンションの対新規登録成約率を見てみましょう。

  • 築15年まで:30〜35%程度
  • 築16〜25年:20%台
  • 築26年以降:20%を下回る

築25年を超える物件は、売却までに時間がかかる傾向があり、価格の見直しが必要になるケースもあるかもしれません。

ただし、東京都内で売り出されている中古マンションの平均築年数は、2024年時点で30.22年です。その為、築年数が古い物件でも、都心へのアクセスの良さや、周辺環境の充実度など、物件自体の立地や住環境に魅力があれば、十分に売却の見込みはあるといえるでしょう。

マンション売却の相場についてはこちらの記事でも詳しく解説していますのでご覧ください。

【2025年】マンション売却の相場は?都市・築年数別の価格や調べ方、売却のポイントを解説

出典:公益財団法人東日本不動産流通機構(東日本レインズ)築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2024年)

設備や間取りの条件が整っている

築年数が経過したマンションであっても、設備や間取りが現代のニーズに合致していれば、高値での売却が期待できます。

例えば、共用部分ではセキュリティシステムやオートロック、宅配ボックスといった安心と利便性を提供する設備の人気が高く、ジムやラウンジなどの共用施設もマンションの付加価値として魅力的です。

また、専有部分においては、最新のシステムキッチンやユニットバスといった水回り設備の充実度が重視されるほか、近年ではテレワークに集中できる間取り設計や防音設備も喜ばれます。
さらに、光熱費を抑える省エネ設備や、共働き世帯の家事負担を軽減するスマートホーム機能なども、物件の価値を底上げする要素となるでしょう。

高層階のマンションやデザイナーズマンション

高層階で眺望の良いタワーマンションは、ステータスとしての魅力も相まって人気があり、特に採光性や通風性に優れる角部屋の需要が高い傾向にあります。

また、建築家やデザイナーの個性が光るデザイナーズマンションは、住まいに対するこだわりが強い方や、クリエイティブな職業に就いている方からのニーズが高い為、市場で独自の評価を得やすいといえるでしょう。

ただし、人気が高いとされるタワーマンションでも、なかなか買主様が見つからないことがあります。中古のタワーマンションが売れない理由については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

中古のタワーマンションが売れない理由は?売れにくい物件の特徴や対処法を解説

子育てや通勤通学がしやすいエリアに立地している

JRなどの主要駅の徒歩圏内や、路線バスの運行エリア内にある物件は、都心へのアクセスがスムーズで、通勤通学時の利便性にも優れる点から高い需要があります。

また、世田谷区や八王子市のように、自然に恵まれ、文化施設や教育機関が多いエリアは、子育て世帯から安定した支持を得られやすい傾向があります。
このような要素は、将来のライフプランにも直結する為、多くの方に選ばれやすく、高価格での売却につながりやすいといえるでしょう。

災害に強い

自然災害が多い日本では、災害リスクを抑えられる物件の人気が高い傾向にあります。地震・台風発生時の被災リスクが低い地域のマンションや、耐震・免震構造のマンションを求める方が多く、震度6強〜7程度の地震でも崩壊・倒壊の恐れがない新耐震基準を満たしているマンションは高い需要があります。

近年では、首都直下地震や南海トラフ地震への懸念も高まっていることから、市場全体の防災意識が向上しており、災害に強い中古マンションは引き続き高く評価されるでしょう。

東京都でマンションを売却する際のポイント

最後に、東京都でマンションを売却する際のポイントを見ていきましょう。

まずはマンション売却の流れを知る

東京都でマンション売却を検討する際は、売却までの全体的な流れを確認しておきましょう。
マンション売却は以下のように進みます。

  1. 売却査定の依頼
  2. 媒介契約の締結
  3. 売却活動の開始
  4. 内覧への対応
  5. 購入申込書の受け取り
  6. 売買契約の締結
  7. 決済や引き渡し

売却にあたっては、最初に不動産会社に査定依頼を出すことになります。
その後、不動産会社から査定結果を聞き、査定価格や売却方針に納得できたら媒介契約(仲介で売却する際に不動産会社と結ぶ契約)を結び売却活動を開始します。
売却活動が始まると不動産会社が物件の広告を打ち出し、その広告を見た方から内覧の申し込みが入ります。

内覧に対応し、購入希望者から購入申込書を受け取り、価格などの条件交渉を行います。そして、条件がまとまれば売買契約へと進むことになります。
売買契約後は、買主様がローン審査を行い、問題なければ決済・引き渡しです。

物件によって異なりますが、マンション売却にはおおむね3~6ヵ月程度の時間がかかります。
売却したい時期から逆算して売却計画を立てると良いでしょう。

マンション売却の流れや注意点については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

マンション売却完全ガイド!注意点や流れ、税金・費用、失敗事例を徹底解説

中古住宅が売れるまでの平均期間は?早期売却のコツと売れない場合の対処法をご紹介

物件の条件や売却スケジュールに合った媒介契約を選ぶ

中古マンションを売却するにあたって、売りたい物件の条件や希望の売却スタイルに合った媒介契約を選ぶことも大切です。媒介契約には、以下の3種類があります。

媒介契約の種類 概要説明
一般媒介契約
  • 複数の不動産会社に売却活動を依頼できる形態
  • 不動産会社が仲介せず売主様自身で買主様を見つけて直接契約する自己発見取引も可能
  • 不動産会社には売主様への販売報告の義務はない
  • 3種類の媒介契約のなかでは一番自由度が高い
専任媒介契約
  • 売却活動を依頼できる不動産会社は一社のみ
  • 自己発見取引は可能
  • 不動産会社には売主様に対して2週間に1回以上の販売報告が義務付けられている
  • 不動産会社独自のサービスを受けられることもある
専属専任媒介契約
  • 売却活動を依頼できる不動産会社は一社のみ
  • 自己発見取引は不可
  • 不動産会社には売主様に対して1週間に1回以上の販売報告が義務付けられている
  • 不動産会社独自のサービスを受けられることもある
  • 取引における安心感が高く、スピーディーな売却を希望する方にお勧め

媒介契約の種類によって利用条件が異なる為、それぞれの特徴を確認し、自分に合った方法を選択することが大切です。

媒介契約については、こちらの記事でも詳しく解説していますのでご覧ください。

媒介契約とは?3種類の違いやメリット、後悔しない為の選び方をご紹介

一般媒介契約とは?契約のメリットやデメリット、お勧めの方を解説

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自分でも売却相場を調べておく

マンションの売却にあたっては、相場に対して適切な価格をつけることが売れやすさにつながります。
また、査定を受ける際にも事前に相場を把握しておくことで、査定価格の判断基準にできます。相場の調べ方としては、以下の方法があるので参考にしてください。

不動産情報ライブラリ

国土交通省が提供する不動産情報ライブラリは、全国の不動産情報を地図上で手軽に確認できるサイトです。

過去の成約価格を調べられるので、近隣の類似物件の価格からある程度の相場を把握することが可能です。
また、過去の不動産取引価格以外にも、地価公示や地価調査による土地の価格動向、地震や洪水などのハザードマップといった防災情報も確認できます。
さらに、地域の人口動態や周辺施設の情報まで網羅されている為、物件の価値を多角的に把握するうえで役立つでしょう。

参考:不動産情報ライブラリ

レインズマーケットインフォメーション

レインズマーケットインフォメーションは、国土交通大臣の指定を受けた全国の不動産流通機構が運営する不動産情報サイトです。

地域や沿線、最寄駅、駅からの距離といった詳細な条件を指定して、過去のマンション取引事例を調べられるので、自宅に近い条件を持つ物件の相場価格を把握するのに役立ちます。
また、不動産市場全体の価格推移も確認できるので、最新の市場傾向を把握し、売却時期を決める際の参考としても活用できるでしょう。

参考:レインズマーケットインフォメーション

不動産ポータルサイト

不動産ポータルサイトに掲載されている類似物件の売り出し価格をもとに、自身のマンションの大まかな売却価格を把握することが可能です。
ただし、ポータルサイトに掲載されているのは売り出し価格であり、成約価格とは異なります。
あくまで参考情報として活用し、実際の売却価格は不動産会社に査定を依頼して確認するようにしましょう。

不動産会社の査定を受け、適正価格を把握する

マンション売却の流れを理解したら、実際に不動産会社の査定を受けてみましょう。
なお、査定を受ける前に一度、自分で周辺の近隣物件をリサーチして相場価格を調べておくことが大切です。

不動産会社の査定には、机上査定と訪問査定の2つがあります。
机上査定とは、物件の所在地などデータを参考に売却価格を査定する方法で、訪問査定は机上査定と同じくデータを調べたうえで、実際に不動産会社の担当者が現地を訪れて物件の状態を見て査定価格を算出する方法です。

机上査定は訪問査定と比べて短時間で査定結果を確認できるものの、査定の精度は訪問査定より劣ります。
ただし、マンションの売却価格については、一戸建てや土地とは異なり、同じマンション内に同様の間取りの部屋が複数あったり、また近隣で似た物件を見つけやすかったりといった特徴があることから、机上査定でも高い精度の査定結果を得られる可能性があります。

机上査定については、こちらの記事で詳しく解説しているのでご覧ください。

机上査定とは?訪問査定との違いや査定のポイント、メリット・デメリットを解説|長谷工の仲介

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マンションの売却を考えている方は、ぜひご利用ください。

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売却時にかかる諸費用を把握しておく

マンションの売却時には、様々な諸費用が発生することを理解しておく必要があります。
主な費用は以下の通りです。

  • 仲介手数料
  • 抵当権抹消費用
  • 譲渡所得税
  • リフォーム・クリーニング費用
  • 引っ越し費用

このような諸費用を事前に把握したうえで売却計画を立てておくことで、必要経費と最終的な売却益のバランスを見極め、納得のいく売却につなげることができます。

なお、住宅ローンが残っているマンションを売却する場合は、ローンを完済することが前提となります。売却によってローンを完済できるかどうかを確認する為にも、現在の正確なローン残高を確認しておきましょう。

マンション売却の諸費用については、こちらの記事でも詳しく解説していますのでご覧ください。

マンション売却にかかる費用や手数料の相場は?節約方法やシミュレーションもご紹介

マンション売却にかかる税金はいくら?計算方法や知っておきたい控除について徹底解説

抵当権抹消手続きの流れは?手続きが必要なタイミングやかかる費用を徹底解説

マンションの売却が得意な不動産会社を選ぶ

売買仲介を行っている不動産会社はたくさんある為、どこに依頼すれば良いか迷う方もいるでしょう。

不動産会社のなかには、一戸建ての売却に強い会社もあればマンションの売却に強い会社もあります。その為、マンションの売却を依頼する場合は、マンションの売却が得意な不動産会社を選ぶことが大切です。
マンション売却を依頼する不動産会社の選び方については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

マンション売却の不動産会社の選び方は?判断基準や失敗しない為のポイントを解説

長谷工の仲介は、仲介を利用した売主様からの満足度も98.6%と非常に高い評価をいただいています。首都圏エリアでは37店舗展開していますので、お近くの店舗までお気軽にご相談ください。

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不動産売買の需要期を見極める

不動産売買の需要期を見極めることで理想的な価格で売却できる可能性が高まります。
社会情勢の動きや地域ごとの市況によって変わるものの、一般的に物件需要が高まりやすい時期の特徴として、以下が挙げられます。

  • 新年度にあたる1~3月、異動・転勤シーズンにあたる9~10月
  • 税率が軽減されるとき
  • 住宅ローン金利が低下したとき
  • 大規模再開発など周辺環境に変化が見られるとき

納得のいくマンション売却を実現する為にも、ライフスタイルの変化だけでなく、社会・経済の動向やエリアの開発状況にも常に目を向けておくと良いでしょう。

中古マンションの売却時期に関しては、こちらの記事でも詳しく解説していますのでご覧ください。

マンション売却に適した時期は?売却にお勧めの時期やポイントを解説

家を売るタイミングはいつ?判断基準や売却に向いていない時期を解説

まとめ

ここまで、東京都内の中古マンション価格相場や傾向についてお伝えしました。
マンションの売却を考えるのであれば、はじめに立地や築年数、エリア内の成約事例といったデータをもとに最新の価格相場を把握することが大切です。そのうえで、不動産会社に売却査定を依頼し、査定価格がどのくらいになるのか確認すると良いでしょう。

長谷工の仲介は売主様のマンション売却サポートはもちろん、引き渡し後に判明した建物の不具合にも対応する「建物保証」など、充実したアフターサポート体制を整えています。
マンション売却をご検討の方は、ぜひ長谷工の仲介へご相談ください。

※本記事の内容は2025年9月3日現在のものであり、制度や法律については、今後改正・廃止となる場合がございます。

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この記事の著者

逆瀬川 勇造(合同会社7pockets 代表社員)
明治学院大学卒。銀行、不動産会社勤務を経て独立。宅地建物取引士、FP2級技能士(AFP)、住宅ローンアドバイザー。

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