2025.9.3大阪府のマンション売却価格相場は?各市区町別・築年数別・間取り別に解説

大阪府のマンション売却価格相場は?各市区町別・築年数別・間取り別に解説画像

マンション売却を考えるにあたって、自分のマンションがどのくらいの価格で売れるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、大阪府内でマンション売却をご検討中の方に、大阪のマンションの売却状況をレインズのデータを見ながらご紹介します。大阪府内でマンション売却を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

大阪府の中古マンション売却価格相場の推移

ここでは、大阪府の中古マンション売却価格相場の推移について、大阪市と大阪市以外それぞれ見ていきます。

大阪市の価格相場の推移

大阪市の価格相場の推移を見てみると、2020年の売却価格は3,015万円でしたが、2023年には3,692万円となっており、右肩上がりです。

年度 件数(件) ㎡単位(万円/㎡) 価格(万円) 専有面積(㎡) 築年数(年)
2020 4,057 47.07 3,015 64.06 23.41
2021 4,317 51.33 3,206 62.46 23.36
2022 4,516 54.84 3,376 61.56 23.51
2023 4,856 60.33 3,692 61.2 23.55

出典:公益社団法人近畿圏不動産流通機構(近畿レインズ)「2023年度年刊市況レポート」

2020年から2023年にかけて取引件数・売却価格ともに上昇傾向にある一方、専有面積は狭まっています。マンションの価格上昇に合わせて、よりコンパクトな家を探すことでトータルの費用を安く抑える意識が働いていると見ることもできるでしょう。

大阪市外の価格相場の推移

大阪市外の価格相場の推移においても、2020年は2,132万円でしたが2023年には2,477万円となっており、長期的に見れば上昇傾向にあるといえるでしょう。

年度 件数(件) ㎡単位(万円/㎡) 価格(万円) 専有面積(㎡) 築年数(年)
2020 4,499 29.16 2,132 73.1 26.11
2021 4,638 31.14 2,264 72.71 26.76
2022 4,471 33.27 2,424 72.87 27.24
2023 4,329 34.26 2,477 72.31 28.32

出典:公益社団法人近畿圏不動産流通機構(近畿レインズ)「2023年度年刊市況レポート」

大阪府各地域の中古マンション売却価格相場

ここでは、大阪府の各地域別の売却価格相場を見ていきます。

大阪市の価格相場

大阪市の価格相場としては、北区や中央区、福島区、天王寺区などで価格相場が高くなっています。
北区の中心にはJR大阪駅があり、地下鉄や市バス、阪急・阪神の各路線のターミナルになっています。また、府内でも有名なショッピング街・オフィス街でもあり人々の行き来が盛んです。

一方、東淀川区や生野区、大正区などは価格相場が低いエリアだといえます。自分が住んでいるエリアの売却価格の相場はいくらかを把握したうえで売却価格を設定すると良いでしょう。

各区 件数(件) ㎡単位(万円/㎡) 価格(万円) 専有面積(㎡) 築年数(年)
大阪市北区 674 90.4 5,747 63.57 17.79
大阪市中央区 714 83.49 4,700 56.29 17.53
大阪市福島区 218 73.65 4,696 63.76 19.68
大阪市天王寺区 253 68.34 4,359 63.78 20.07
大阪市西区 450 72.71 4,303 59.18 20.15
大阪市阿倍野区 158 60.2 4,159 69.09 22.5
大阪市都島区 229 47.78 3,234 67.68 26.8
大阪市鶴見区 129 43.48 3,172 72.96 25.23
大阪市城東区 297 44.9 2,977 66.3 28.5
大阪市浪速区 162 66.27 2,954 44.57 18.87
大阪市港区 109 40.04 2,654 66.29 29.78
大阪市此花区 69 36.98 2,654 71.78 20.28
大阪市住吉区 109 39.87 2,574 64.56 27.49
大阪市東成区 84 44.53 2,509 56.36 24.88
大阪市東住吉区 78 38.09 2,304 60.49 27.69
大阪市旭区 75 35.25 2,298 65.2 33.45
大阪市淀川区 376 42.1 2,209 52.46 30.61
大阪市西淀川区 132 35.91 2,101 58.49 27.52
大阪市大正区 44 35.26 2,068 58.66 30.97
大阪市住之江区 159 28.61 2,034 71.06 30.33
大阪市平野区 98 29.85 2,004 67.13 31.1
大阪市東淀川区 156 33.38 1,853 55.51 33.06
大阪市西成区 51 30.79 1,783 57.91 32.01
大阪市生野区 32 31.91 1,651 51.73 34.93

出典:公益社団法人近畿圏不動産流通機構(近畿レインズ)「2023年度年刊市況レポート」

以下では、特にマンション売却が盛んなエリアである大阪市中央区、大阪市北区、大阪市西区について詳しく見ていきましょう。

大阪市中央区

大阪市中央区は、ビジネス街である御堂筋や、高級ブランド店が立ち並ぶ心斎橋、自然豊かで歴史も感じられるスポットとして有名な大阪城公園などで構成された、多様な顔を持つエリアです。

市内各所へのアクセスも良く、地下鉄御堂筋線をはじめ複数の路線が利用できる為、通勤通学に便利です。また、百貨店や商業施設が集中しており、生活の利便性が高いことも人気の理由です。近年ではタワーマンションの建設も進み、都市部での快適な暮らしを求める層からの需要が高まっています。

大阪市北区

大阪市北区は、JR大阪駅を中心とした梅田エリアが広がり、西日本最大のターミナル駅として機能しています。百貨店、ファッションビル、ホテルなどが集積する一大商業地であると同時に、オフィス街としての側面も持ち合わせています。

東海道・山陽・九州新幹線や大阪国際空港(伊丹空港)へのアクセスも良好で、出張や旅行の移動にも便利です。また、うめきた2期区域における開発事業も進んでいることから、さらなる資産価値の向上が期待されています。

参考:大阪市「うめきた2期区域まちづくり関連事業」

参考:大阪府「『うめきた2期』について」

大阪市西区

大阪市西区は、ビジネス街である本町や、靭公園周辺の緑豊かなエリア、文化施設の多い堀江などから構成され、都市部にありながらも比較的落ち着いた環境が魅力です。

比較的住宅地が多く、生活利便性を確保しながら静かな住環境が手に入るほか、子育てに関する各種イベントや子育てコンシェルジュなど支援が充実している点からファミリー世帯にお勧めしやすい地域といえます。
また、堀江エリアにはトレンドの発信地となるセレクトショップや雑貨店、カフェなどが集まっており、若年層からの支持が厚い点も特徴です。

参考:大阪市西区「子ども・子育てコンシェルジュが子育てを応援します」

参考:大阪市西区「子育て-新しいお知らせ-」

大阪市外の価格相場

大阪市外の価格相場を見てみると、豊中市や吹田市、摂津市、高槻市などが価格の高いエリアとなっています。

豊中市に関しては、空の玄関口・大阪国際空港を有し、大阪・梅田駅まで電車で12分で移動できるアクセスの良さが人気の要因の一つです。
また、吹田市には、国立循環器病研究センターや大阪大学医学部附属病院といった医療機関の多さに加え、図書館・市民プールなどの施設が点在していることから、幅広い世代が暮らしやすい環境であることが分かります。

一方で泉南市、阪南市での価格相場は500〜900万円台と、他の市区に比べてやや低水準となっています。

各市区 件数(件) ㎡単位(万円/㎡) 価格(万円) 専有面積(㎡) 築年数(年)
豊中市 514 45.48 3,388 74.49 27.05
吹田市 557 44.45 3,320 74.69 25.12
摂津市 81 44.91 3,099 69 16.43
高槻市 244 41.92 3,014 71.92 30.43
茨木市 276 38.41 2,886 75.13 28.93
守口市 106 39.39 2,747 69.73 24.18
箕面市 124 33.69 2,663 79.05 33.43
池田市 94 33.76 2,648 78.44 26.39
堺市北区 180 36.15 2,504 69.26 30.35
島本町 61 32.81 2,401 73.19 27.36
堺市堺区 184 34.86 2,398 68.81 26.11
八尾市 131 35.91 2,382 66.34 26.92
大東市 44 33 2,363 71.6 24.6
堺市西区 117 30.77 2,233 72.57 23.65
四條畷市 18 26.43 1,995 75.49 22.35
門真市 64 30.85 1,978 64.1 29.66
寝屋川市 143 27.5 1,944 70.7 31.08
枚方市 247 25.82 1,889 73.17 31.6
高石市 39 24.16 1,873 77.52 31.59
東大阪市 260 27.92 1,873 67.09 30.59
堺市南区 139 24.66 1,852 75.1 32.11
堺市東区 48 25.06 1,815 72.41 29.64
泉佐野市 27 25.71 1,813 70.52 25.31
羽曳野市 24 24.09 1,741 72.27 27.05
泉大津市 46 24.24 1,723 71.1 26.21
和泉市 144 23.26 1,704 73.25 26.73
松原市 45 24.7 1,681 68.07 31.57
藤井寺市 29 25.54 1,657 64.87 29.23
交野市 23 22.76 1,657 72.79 30.58
富田林市 35 19.57 1,542 78.79 32.62
堺市中区 37 20.18 1,454 72.08 31.24
岸和田市 60 20.4 1,407 68.97 28.99
柏原市 28 19.7 1,249 63.42 31.96
貝塚市 32 13.68 1,047 76.5 29.71
忠岡町 2 16.12 975 60.5 29.04
河内長野市 49 13.02 965 74.08 32.41
阪南市 7 13.96 954 68.31 33.74
大阪狭山市 49 14.18 918 64.73 40.74
豊能町 4 10.32 870 84.3 35.9
熊取町 4 11.91 783 65.69 29.29
泉南市 13 7.69 531 69.01 35.89

出典:公益社団法人近畿圏不動産流通機構(近畿レインズ)「2023年度年刊市況レポート」

以下では、大阪市以外のエリアのなかでもマンション売却が盛んな堺市、吹田市、豊中市について見ていきましょう。

堺市

大阪府の中南部に位置する堺市は、府内第二の人口と面積を誇る政令指定都市です。
世界遺産にも登録された百舌鳥・古市古墳群を擁し、歴史と文化に恵まれた街でもあります。

南海本線やJR阪和線を利用すれば、難波や天王寺など大阪市中心部へも短時間でアクセスできるのも魅力の一つです。また、「堺自然ふれあいの森」や「堺・緑のミュージアム ハーベストの丘」といった緑地公園・レジャー施設が多いことから、ファミリー世帯に人気のあるエリアです。

参考:大阪府「大阪府毎月推計人口 令和7年6月1日現在」

吹田市

吹田市は大阪府の北部に位置し、大阪市内へのアクセスに優れたベッドタウンとして発展してきました。JR京都線や阪急電鉄など複数の路線が利用でき、通勤通学に便利です。

また、万博記念公園やEXPOCITYなど、大規模なレジャー施設や商業施設が充実していると同時に、関西大学や「子育て青少年拠点夢つながり未来館」といった教育機関も整備されていることから、子育て世帯の関心も高いエリアです。

豊中市

大阪府北部に位置する豊中市は、大阪国際空港(伊丹空港)を擁する人の流れが激しいエリアです。その一方で、閑静な住宅街も広がっており、落ち着いた住環境も魅力です。

阪急宝塚線や北大阪急行電鉄を利用すれば、梅田や新大阪へスムーズに移動できます。また、服部緑地や千里中央公園などの自然豊かなレジャースポットも点在しています。阪急宝塚線の駅周辺には昔ながらの商店街が多く、生活の利便性も高いことから、ファミリー層からの支持も厚い地域です。

大阪府の条件別マンション売却価格相場

ここでは、築年数別、間取り別など条件別に価格相場を見ていきましょう。

【築年数別】中古マンション成約状況

まずは築年数別の成約状況について見ていきます。

大阪市の価格相場

大阪市内のデータを見てみると、築36年以上の取引件数が1,314件と最も多く、次いで築6〜10年が656件となっています。
一方、築26〜30年および築30〜35年の取引件数が少ないことから、築浅物件と築古物件とで二極化が進んでいるといえるでしょう。

築年数 件数(件) ㎡単価(万円/㎡) 価格(万円) 専有面積(㎡)
~築5年 547 99.72 6,105 61.22
築6~10年 656 82.25 5,010 60.91
築11~15年 488 69.99 4,641 66.3
築16~20年 607 61.43 4,227 68.81
築21~25年 457 51.29 3,243 63.24
築26~30年 195 41.18 2,623 63.69
築31~35年 241 36.8 2,158 58.64
築36年~ 1,314 31.27 1,794 57.37

出典:公益社団法人近畿圏不動産流通機構(近畿レインズ)「2023年度年刊市況レポート」

なお、価格相場については築年数が浅いほうが価格は高く、築年数が古くなるほど価格が低くなる傾向があります。例えば、築11〜15年の価格相場は4,641万円ですが、築31年〜35年では2,158万円となっています。

各築年数別のマンション売却のポイントについては、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

マンション売却相場に築年数は影響する?売り時や高く売るコツも解説

大阪市外の価格相場

大阪市外のデータを見てみると、築36年以上が1,386件と最も多く、次いで築21〜25年が514件となっています。
大阪市内と比べると、やや築年数の古い物件のほうが取引件数は多い結果となりました。

また、築年数別の価格相場を見た場合、大阪市と同様に築21年以上から価格が大きく下がる傾向にあります。

築年数 件数(件) ㎡単価(万円/㎡) 価格(万円) 専有面積(㎡)
~築5年 289 61.3 4,461 72.78
築6~10年 296 55 4,135 75.17
築11~15年 451 49.43 3,696 74.77
築16~20年 452 42.94 3,382 78.75
築21~25年 514 34.25 2,568 74.97
築26~30年 409 26.45 1,942 73.43
築31~35年 348 20.4 1,537 75.35
築36年~ 1,386 19.67 1,334 67.84

出典:公益社団法人近畿圏不動産流通機構(近畿レインズ)「2023年度年刊市況レポート」

【間取り別】中古マンション成約状況

ここでは、間取り別の価格相場の違いを見ていきましょう。

大阪市の価格相場

大阪市の価格相場は以下の通りです。
ワンルームの価格相場が比較的低いものの、その他の間取りに関しては2,600万~4,500万円前後となっています。

取引件数を見てみると3DK・LDKが1,929件と最も多く、次いで2DK・LDKが1,346件、1DK・LDKが1,076件の順になっており、ファミリー層向けのマンションが人気であることが分かります。また、企業が大阪市内に集中していることから単身赴任などを理由に小さいマンションを検討している方も多いと推測できます。

間取り 件数(件) ㎡単価(万円/㎡) 価格(万円) 専有面積(㎡)
ワンルーム 250 38.09 993 26.07
1DK・LDK 1,076 68.29 2,650 38.8
2DK・LDK 1,346 70.3 4,559 64.86
3DK・LDK 1,929 55.08 3,972 72.12
4DK・LDK 243 46.97 4,093 87.13
5DK・LDK以上 12 27.06 2,973 109.88

出典:公益社団法人近畿圏不動産流通機構(近畿レインズ)「2023年度年刊市況レポート」

大阪市外の価格相場

大阪市外のデータを見てみると、4DK・LDKの価格相場が2,827万円と最も高いですが、㎡単位で見てみると比較的低いことが分かります。

取引件数が最も多いのは、3DK・LDKで2,761件と、大阪市と同じ傾向が見られます。
しかし、大阪市と異なり、4DK・LDKの物件は取引件数が多く、一方でワンルームや1DK・LDKの取引件数が極端に少ない点が特徴です。

都市部では地価が高いことから小さいマンションが購入検討されやすく、一方で郊外に行くほど広いマンションが購入されやすいことが考えられるでしょう。

間取り 件数(件) ㎡単価(万円/㎡) 価格(万円) 専有面積(㎡)
ワンルーム 14 29.85 740 24.78
1DK・LDK 153 35.41 1,889 53.35
2DK・LDK 806 33.99 2,191 64.45
3DK・LDK 2,761 34.83 2,528 72.59
4DK・LDK 587 32.33 2,827 87.43
5DK・LDK以上 8 21.96 2,336 106.39

出典:公益社団法人近畿圏不動産流通機構(近畿レインズ)「2023年度年刊市況レポート」

【駅からの交通別】中古マンション成約状況

駅からの交通別で見てみると、徒歩5分以内、徒歩6〜10分以内が多く、一方で徒歩21分以上になると取引件数が大幅に減っていることが分かります。

その為、駅徒歩21分以上のマンションの売却を考えている場合には、売却までに時間がかかる可能性も考慮しつつ売却スケジュールを立てると良いでしょう。
ただし、郊外では自動車での移動を前提にマンションを検討している方も多い為、そこまで距離を気にしなくて良いケースも考えられます。

交通手段 成約件数(件) ㎡単価(万円) 価格(万円) 専有面積(㎡)
徒歩5分以内 6,239 54.27 3,562 65.64
6~10分以内 5,598 43.18 2,942 68.14
11~20分以内 3,102 31.12 2,222 71.41
21分以上 248 19.36 1,346 69.51
バス便 1,079 19.93 1,490 74.77

出典:公益社団法人近畿圏不動産流通機構(近畿レインズ)「2023年度年刊市況レポート」

大阪府における中古マンション売却の傾向

ここまで、大阪府における価格相場について、過去の推移やエリア別、条件別に見てきました。
これらをまとめると、以下のような傾向があるといえます。

  • 大阪市内、大阪市外ともに売却価格は右肩上がりになっている
  • 大阪市内では築10年までの築浅物件と築36年以上の築古物件において、取引件数が多く、中間層がやや少なくなっている
  • 大阪市内、大阪市外ともに3DK・LDKの取引件数が多いが、大阪市外になると4DK・LDKなど広い物件も取引件数が多くなっている
  • 駅から徒歩10分以内の物件は成約件数が多く、高く売れやすい

大阪府内でマンションの売却を検討する際は、マンションの立地や間取りなどのデータを見ながら価格を設定することが大切です。

特に、大阪市内では、うめきた2期地区の開発や、大阪駅とJR難波駅、南海本線の新今宮駅を結ぶなにわ筋線の整備が進んでいます。これにより、人やモノの流れがさらに活性化され、大阪市内の中古マンション市場は引き続き高い注目を浴びるでしょう。

参考:JR西日本「なにわ筋線 2031年春 開業に向け、なにわ筋線建設プロジェクト進行中」

大阪府で高く売れやすいマンションの条件

ここでは、大阪府で高く売れやすいマンションの条件を見ていきましょう。

築年数が25~30年程度

中古マンション市場では、一般的に築年数が新しいほど価値が高く、築年数が経過するにつれて売却価格は下落する傾向にあります。
特に築25年が一つの節目とされており、これを超えると売却に影響が出やすい為、25~30年程度を目安に売却を検討すると良いでしょう。

前述した築年数別の成約状況によれば、大阪市内では築26年を超えると築25年までのマンションに比べて取引件数が大きく減少します。
一方、大阪市外に関しては、築26年以上の物件でも比較的多くの取引が行われています。
大阪市内では築浅が好まれる傾向にある反面、郊外ではリーズナブルな価格帯での購入を希望する層が多いと考えられるでしょう。

郊外でも大阪市内へのアクセスが良い物件や、生活利便性が高い物件であれば、築年数の経過したマンションでも売却の見込みがあります。

設備が充実している

設備の充実したマンションは高値での売却が期待できます。
例えば、共用部分の場合、ラウンジやジム、宅配ボックスなど、居住者の利便性や快適性を向上させる設備がマンション全体の価値を高めます。専有部分では、最新のシステムキッチンや、ユニットバスといった日々の暮らしに直結する水回りの設備が重視されます。

さらに、ゆとりのある広い間取りや、ワークスペースやヌックなどの流行を取り入れた部屋も理想的な価格で売却しやすく、物件の魅力を高める重要な要素となるでしょう。

高階層やデザイン性が高い

大阪市で特に人気の高い物件として挙げられるのが、高層階のタワーマンションです。
開放感のある眺望と景観の良さで支持されるとともに、所有者の社会的地位を示すステータスとしても需要があります。

また、都市部ではトレンドを押さえたおしゃれなデザイナーズマンションも高く評価され、高価格で取引されやすい傾向にあります。
一般的なマンションにはない、建築家の個性あふれるデザインが、住まいに対して強いこだわりを持つ方や、クリエイティブな職業に従事する方を中心に人気を集め、市場で独自の地位を確立しているといえるでしょう。

タワーマンションは人気が高いとはいえ、買主様が見つからず売却までに時間がかかることもあります。中古のタワーマンションが売れない理由については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

中古のタワーマンションが売れない理由は?売れにくい物件の特徴や対処法を解説

利便性が高い

マンション売却において、利便性の高さは重要です。
JRなどの主要駅から徒歩圏内にある物件や、路線バスが運行するエリアの物件は、都市部へのアクセスもスムーズで、通勤通学のしやすさから高い需要が見込まれます。

特に、梅田、なんば、天王寺などのターミナル駅周辺は、複数の路線が乗り入れることから人気が高く、また、神戸や京都へ乗り換えなしでアクセスできるJR神戸線や阪急京都線沿いのエリアも府外への移動が多い方に支持されており、高価格で売却しやすいでしょう。

安全性が高く災害の影響を受けにくい

マンション選びでは、建物全体の安全性の高さも重視されます。
例えば、オートロックやモニター付きインターフォンなどのセキュリティ設備が充実している物件は、居住者が安心して暮らしやすい為、人気です。

また、自然災害の多い日本ならではの特徴として、地震や水害による被災リスクを抑えられる物件にも需要があります。
例えば、震度6強〜7程度の地震でも崩壊や倒壊の恐れがないとされる新耐震基準を満たしているマンションや、台風時の水害リスクが低い地域にあるマンションは、安定して高い需要があります。

大阪府でマンションを売却する際のポイント

ここでは、大阪府でマンションを売却する際のポイントを見ていきます。

まずはマンション売却の流れを知る

マンションの売却を進める前に、まずは全体の流れを知っておきましょう。
マンション売却は以下のような流れで手続きを進めます。

  1. 売却査定の依頼
  2. 媒介契約の締結
  3. 売却活動の開始
  4. 内覧への対応
  5. 購入申込書の受け取り
  6. 売買契約の締結
  7. 決済や引き渡し

最初に不動産会社に査定を依頼します。査定は複数の不動産会社に依頼し、価格を比較検討するのがお勧めです。
契約したい不動産会社が決まったら、媒介契約(不動産会社に物件の売却を依頼する際に取り交わす契約)を締結します。この際、契約の種類によっては複数の不動産会社と契約することも可能ですが、1社とだけ契約したほうが効率的に売却を進められる場合もある為、慎重に判断しましょう。

媒介契約締結後は、不動産会社が売却活動を開始します。
具体的には、物件に関する広告を始め、興味を持った人からの内覧予約を受け付けます。その後、購入意思のある方から購入申込書を受け取るといった流れです。
購入申込書を受け取ったら、売主様は書かれている内容を確認し、売買契約条件を検討します。
双方が条件に納得したら売買契約を締結し、買主様が住宅ローンを利用する場合は、ローン審査を受けます。その後、決済・引き渡しを進めていきます。

物件によっても異なりますが、おおむね上記の流れでかかる時間は3~6ヵ月程度です。

マンション売却の流れや注意点については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

マンション売却完全ガイド!注意点や流れ、税金・費用、失敗事例を徹底解説

中古住宅が売れるまでの平均期間は?早期売却のコツと売れない場合の対処法をご紹介

売却スケジュールに合わせて媒介契約を選ぶ

中古マンションを売却する際には、物件の状況や売却の進め方に応じて、適切な媒介契約を選ぶことが重要です。
媒介契約は3つのタイプに分かれます。媒介契約の種類によって利用条件が異なる為、それぞれの特徴を確認し、自分に合った方法を選びましょう。

媒介契約の種類 概要説明
一般媒介契約
  • 複数の不動産会社に同時に売却を依頼できる契約形式
  • 他の媒介契約に比べて自由度が高い
  • 不動産会社を介さずに自分で買主を見つけて直接契約する自己発見取引も可能
  • 不動産会社には売主様への売却活動の報告義務はない
専任媒介契約
  • 売却を任せられる不動産会社は1社に限定される
  • 自己発見取引は可能
  • 不動産会社には売主様に対して2週間に1回以上の売却活動の報告が義務付けられている
  • 信頼できる会社に一任することで、専任ならではのきめ細かなサービスや、積極的な販売活動が期待できる
専属専任媒介契約
  • 依頼先は1社のみで、自己発見取引は不可
  • 他の媒介契約に比べ制限が厳しい
  • 不動産会社には売主様に対して週に1回以上の販売活動報告が義務付けられており、売却状況を常に把握できる
  • スピーディーな売却を目指す方や、手厚いサポートを希望する方にお勧め

媒介契約については、こちらの記事でも詳しく解説していますのでご覧ください。

媒介契約とは?3種類の違いやメリット、後悔しない為の選び方をご紹介

一般媒介契約とは?契約のメリットやデメリット、お勧めの方を解説

専任媒介契約とは?他の媒介契約との違いやメリット・注意点を分かりやすく解説

専任媒介契約期間で家が売れない!原因と対処法、契約解除の可否について解説

査定前に自分でも売却相場を調べる

マンションを売却するにあたって、事前に自分でも売却相場をつかんでおくことも大切です。売却相場を調べる方法には以下の3つがあります。

不動産情報ライブラリ

国土交通省が運営する不動産情報ライブラリでは、全国の不動産に関する様々な情報を地図上で簡単に調べることができます。

具体的には、過去の取引価格や地価公示、地価調査をもとにした土地価格の推移、防災情報などが挙げられます。
類似物件の過去の取引事例を調べて自分の物件に当てはめることで、おおよその相場を把握できるでしょう。さらに、地域ごとの人口や周辺施設の情報も充実している為、不動産価値を多角的にとらえるうえでも有益です。

参考:不動産情報ライブラリ

レインズマーケットインフォメーション

不動産会社のみが閲覧できる不動産情報システムであるレインズを一般の方でも閲覧できるようにしたサイトが、レインズマーケットインフォメーションです。

レインズマーケットインフォメーションは地域や沿線、最寄り駅、駅からの距離など、細かな条件を指定してマンションの売却相場を検索できる為、より詳細に過去の成約事例を確認できます。
また、不動産市場の価格推移も確認できる為、売却のタイミングを見極める際の判断材料としてもお勧めです。

参考:レインズマーケットインフォメーション

不動産ポータルサイト

不動産ポータルサイトでは、各不動産会社が売り出している不動産の情報がチェックできます。掲載されている物件数が多く一覧性に優れていることから、効率よく全体の相場感をつかめるでしょう。

ただし、ポータルサイトに掲載されているのは売り出し価格であり、実際に成立した成約価格とは異なる点に注意が必要です。
実際の成約価格は売主様だけでなく買主様の事情も考慮されるので、売り出し価格とは異なるケースも珍しくありません。
あくまで参考資料として活用し、正確な売却価格を確認したい場合は不動産会社の査定を受けるようにしましょう。

物件の特徴や適切な売却価格を把握する

マンション売却の流れを理解したら、売却するマンションの特徴や適切な売却価格を把握しましょう。

この記事のデータで見た通り、マンションの価格相場は築年数や間取りといった物件条件や、周辺相場によって価格相場が高くなったり低くなったりします。
こうした物件の特徴を把握し、自分なりの見込みをつけたら、実際に不動産会社に査定依頼を出してみると良いでしょう。

査定で見られるポイントについては、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

マンションの売却査定で見られるポイントとは?査定の流れや高く売るコツ、注意点を解説

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売却にかかる費用・税金を確認する

マンションを売却する際には、様々な費用や税金が発生します。
あらかじめ費用や税金を把握せず売却金だけでローン完済や新居の資金計画を立てていると、計画が崩れる恐れがあるので注意しましょう。
主な費用・税金としては以下が挙げられます。

  • 仲介手数料
  • 抵当権抹消の為の手続き費用
  • 譲渡所得にかかる税金
  • 室内のリフォームやハウスクリーニング代
  • 引っ越しにかかる費用

これらの支出を事前に見積もったうえで売却計画を立てることで、資金計画が崩れにくく納得のいく売却につながります。
また、マンションを売却する際には、住宅ローンを完済していることが原則となる為、現在のローン残高もあわせて確認しておくことが大切です。
ローン残高は、毎年送付されるローン残高証明書や金融機関の窓口で確認できます。正確な残高を把握したうえで、査定価格とのバランスを見て売却できるか判断しましょう。

マンション売却の諸費用については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

マンション売却にかかる費用や手数料の相場は?節約方法やシミュレーションもご紹介

マンション売却にかかる税金はいくら?計算方法や知っておきたい控除について徹底解説

実績が豊富でマンション売却に強い不動産会社を選ぶ

マンション売却を依頼する不動産会社については、マンション売却に関する実績が豊富な不動産会社を選ぶようにしましょう。売却するマンションがあるエリアの売却実績や、マンション売却そのものの売却実績をしっかり確認することが大切です。

大阪は大都市でもある為、不動産会社が多く、マンション売却に強い不動産会社も選びやすくなっています。
マンション売却時の不動産会社の選び方については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

マンション売却の不動産会社の選び方は?判断基準や失敗しない為のポイントを解説

長谷工の仲介は実績が豊富であることはもちろん、過去に仲介を利用した方の顧客満足度が98.6%と高い水準となっています。
関西圏に15店舗、大阪府内に8店舗の営業拠点がある為、対象エリアを得意とする店舗も見つけやすいでしょう。大阪でマンション売却を検討されている方は、まずはこちらのページで最寄りの店舗を探し、実際に相談してみるのがお勧めです。

関西圏エリア店舗のご案内

売却のタイミングを見極める

中古マンションの売却を検討する際には、不動産市場の需要が高まる時期を見極めることも大切です。
需要のピークは社会情勢や地域によって異なるものの、一般的に需要が高まるタイミングには以下のような特徴があります。

  • 新年度がスタートする1〜3月、人事異動が集中する9〜10月
  • 税制優遇の施行や変更があるとき
  • 住宅ローンの金利が下がったとき
  • 大規模な再開発などにより周辺環境に変化が生じたとき

人の動きが多くなる新年度や人事異動の時期はマンション需要が高まる一方で、年末年始は多忙な方が多く、成約しづらい点を押さえておきましょう。
希望に合った価格での売却を目指すには、ご自身の生活の変化だけでなく、経済の動向や物件周辺のエリア開発の動きにも注目し、売り時を慎重に見極めることが重要です。

中古マンションの売却時期については、こちらの記事でも詳しく解説していますのでご覧ください。

マンション売却に適した時期は?売却にお勧めの時期やポイントを解説

家を売るタイミングはいつ?判断基準や売却に向いていない時期を解説

まとめ

ここまで、大阪府内でのマンション売却の価格相場について、エリア別や条件別に見られる傾向をデータをもとにご紹介してきました。

理想的な価格での売却を目指すには、信頼できる不動産情報サイトなどを参照して適切な相場価格を把握するとともに、経済動向にも目を配りながら長期的に計画を立てることが大切です。
また、依頼する不動産会社によって、得意とするエリアや物件の種類が異なります。対象エリアでのマンション売却実績を確認したうえで不動産会社を選ぶようにしましょう。

大阪府でマンションの売却をご検討の際は、ぜひ長谷工の仲介にご相談ください。

※本記事の内容は2025年9月3日現在のものであり、制度や法律については、今後改正・廃止となる場合がございます。

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この記事の著者

逆瀬川 勇造(合同会社7pockets 代表社員)
明治学院大学卒。銀行、不動産会社勤務を経て独立。宅地建物取引士、FP2級技能士(AFP)、住宅ローンアドバイザー。

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