不動産の売却を検討する際に、不動産会社へ無料査定を依頼するのが一般的ですが、実はトラブルに発展するケースは少なくありません。
「本当に無料でできるの?」「相談したら売却しなければならないの?」など、不安に感じている方もいるでしょう。
そこで、この記事では、不動産査定がなぜ無料で受けられるのか解説します。
また不動産の無料査定で多いトラブル事例や、トラブルを避ける為の対処法もご紹介します。不動産売却を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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不動産査定はなぜ無料で受けられるの?
不動産査定はなぜ無料で受けられるのかと、疑問に感じる方は少なくないでしょう。
無料で受けられるのは、不動産会社が査定を営業活動の一環だと考えているからです。査定を受けることで会社を知ってもらう機会になりますし、売却の依頼を受けて成約に至れば、報酬として仲介手数料を得られます。
仲介手数料とは、不動産会社が売主様や買主様から受け取る報酬です。仲介手数料は成功報酬の為、成約に至った場合にしか請求できません。
つまり、査定の段階で査定依頼者からは報酬を受け取ることはできないのです。
仲介手数料については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
不動産売却の仲介手数料とは?計算方法や支払い時期についてご紹介
不動産査定の種類
不動産の査定には種類があり、大きく分けると訪問査定・机上査定・AI査定に分けられます。ここでは、それぞれの概要や特徴について解説します。
訪問査定
訪問査定とは、不動産会社の担当者が実際に不動産を見て、現地調査を行ったうえで査定する方法です。
内装や設備の状態、日当たりや通風の良さ、リフォームの有無などを加味して査定価格を算出する為、不動産を現地調査せずに査定をする机上査定やAI査定よりも、精度が高いのが特徴です。
ただし、不動産会社の担当者と訪問日時を調整する必要があり、査定当日は現地調査に1〜2時間程度かかります。その後に不動産会社は近隣の成約事例や売り出し中の物件とも比較しながら、査定書を作成することになる為、結果を受け取るまでに1〜2週間かかるのが一般的です。
訪問査定の流れやコツについては、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
マンションの売却査定で見られるポイントとは?査定の流れや高く売るコツ、注意点を解説
一戸建て売却の査定価格はどう決まる?見られるポイントや査定のコツとは
長谷工の仲介では、随時無料査定を承っています。お気軽に専用フォームからお問い合わせください。
机上査定
机上査定とは、現地調査をせずに近隣の成約事例や売り出し中の物件と比較しながら査定する方法です。
インターネットから申し込みできることが多く、築年数や床面積などいくつかの項目を入力するだけで、査定依頼できます。簡単に査定依頼できる為、簡易査定と呼ばれることもあります。
インターネット上からの申し込みは数分程度で済み、査定結果が即日もしくは数日で受け取れることが多いです。
また、24時間どこからでも査定依頼でき、担当者と日程調整するような手間もかかりません。机上査定は、手軽に利用できるのが特徴です。
机上査定の特徴や訪問査定との違いについては、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
机上査定とは?訪問査定との違いや査定のポイント、メリット・デメリットを解説
AI査定
AI査定とは、不動産会社が収集した過去の成約価格をもとに、AI(人工知能)が自動で査定価格を算出する査定方法です。
インターネット上で必要項目を入力したら、その場で査定価格を確認できるケースがほとんどです。またAI査定は匿名で利用できることが多く、不動産会社の担当者と連絡をせずに済みます。
しかし、過去の情報のみを利用して価格を算出するケースもある為、売却時の不動産市場の状況や、需要の有無は加味されていないこともあります。訪問査定や机上査定に比べると、それほど精度が高いとはいえません。
その為、売却するかどうか迷っている方やとりあえずおおまかな価格を知りたい方に向いています。
不動産の無料査定に多いトラブル事例
不動産の無料査定では、どのようなトラブル事例が多いのでしょうか。
ここでは、主な事例を6つご紹介します。
営業電話がしつこい
不動産査定を依頼した場合、電話番号など個人情報を伝える為、営業目的で繰り返し電話がかかってくるケースがあります。人によっては、しつこいと感じることがあるでしょう。
不動産会社は無料査定を営業の一環とも考えていることから、営業の電話やメールについてはある程度想定しておきましょう。売却の意思がなければ、その旨を伝えるようにしてください。
机上査定と訪問査定で査定金額が異なる
机上査定と訪問査定では査定方法が異なる為、査定価格に大きな差が生じることがあります。
前述した通り、机上査定では物件の内部や設備の状態、リフォームの実施有無などが加味されず、訪問査定とは異なる評価になることがあるからです。
相場と大きく異なる査定金額を提示される
不動産会社のなかには、売主様と媒介契約を締結する為に、相場よりも高い価格を提示するケースもあります。高すぎる価格で売り出してしまうと、買主様から避けられてしまい、スムーズに売却できなくなるかもしれません。
また査定対象のエリアに詳しくない為に相場を把握できておらず、不動産会社によっては低すぎる価格を提示してしまうことがあります。安く売り出すことで早期に売却できる可能性がありますが、売却後に手元に残る金額が減ってしまい、売主様が損をしてしまうリスクも考えられます。
査定結果が来ない
無料査定のトラブルとして、査定結果が届かないことがあります。
理由はいくつか考えられますが、不動産会社が繁忙期で人手が足りないケースや、一括査定サイトの場合はシステムの不具合も考えられます。
査定依頼時に必要事項を入力する際は、誤ったメールアドレスや電話番号を記載していないか確認し、不安であればもう一度入力して依頼してみましょう。
囲い込みに遭う
仲介手数料を売主様・買主様の双方から受け取る為に、社外へ物件を紹介せず、不動産会社が社内での成約を目指す「囲い込み」をする悪質な会社も存在します。
他社へ物件を紹介しないことで売却期間が延びてしまうと、売却価格が下がってしまうこともあり、売主様にとっては不利益を被ることになりかねません。
囲い込みを防ぐ為には、信頼できる不動産会社へ依頼することが大切です。また、レインズ(不動産情報ネットワークシステム)へ物件登録した証明書を提示してもらうなどして、物件が一般に公開されているか確認してみましょう。
強引に契約を迫ってくる
不動産の売却を依頼する場合は、不動産会社と媒介契約を締結することになります。
不動産会社のなかには、査定後に強引に契約を迫るケースもある為、注意が必要です。
媒介契約には種類があり、複数社に依頼できる一般媒介契約と、依頼先が1社に限定される専任媒介契約や専属専任媒介契約があります。
それぞれの特徴を知らずに、売却を進めてしまうことでトラブルになるケースもある為、契約を締結する前にそれぞれどのような特徴があるのか、把握しておきましょう。
媒介契約の種類やそれぞれのメリット・注意点については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
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一般媒介契約とは?契約のメリットやデメリット、お勧めの方を解説
専任媒介契約とは?他の媒介契約との違いやメリット・注意点を分かりやすく解説
不動産の無料査定でトラブルを避ける為の対処法
ここでは、査定前・査定時・査定後のフェーズごとに、トラブルを避ける為の対処法をご紹介します。売却を検討している方だけでなく、すでに売却を進めている方も参考にしてみてください。
| フェーズ | 対処法 |
|---|---|
| 査定前 |
|
| 査定時 |
|
| 査定後 |
|
事前に相場を調べておく
前述した通り、不動産会社によっては媒介契約を結びたいが為に、相場よりも高い査定価格を提示することがあります。
また、早期売却を目指して相場よりも低い金額を提案される恐れもあります。
妥当な金額なのか判断する為にも、相場を把握しておくことが重要です。
例えば国土交通省が運営する「不動産情報ライブラリ」や、国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営する「レインズマーケットインフォメーション」などを活用して、近隣の物件の相場を把握しておくことで、不動産会社とのトラブルを避けるのに役立つでしょう。
ただし、これらで確認できるのは売り出し価格ではなく成約時の価格であるという点は理解しておくことが大切です。
不動産の売却相場を知る方法については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
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不動産会社の口コミや評判を見ておく
トラブルを避ける為にインターネットで不動産会社名を検索し、口コミや評判を見ておくのも有効です。もちろん全て鵜呑みにする必要はありませんが、悪い評判が多すぎる場合は注意しましょう。
複数の不動産会社に依頼する
不動産会社によって査定結果が異なることがあり、より適正な相場価格を把握する為にも、複数の不動産会社へ相談することを推奨します。
その際に便利なのが「不動産一括査定サービス」です。
一度の入力で複数の不動産会社に査定依頼できる為、比較検討できるのが大きなメリットといえます。その反面、依頼先が多すぎると不動産会社からの電話やメールの対応に苦労するかもしれません。依頼先は厳選するようにし、2〜3社程度に留めておきましょう。
もちろん、一括査定をせずに自分が気に入った不動産会社に直接連絡しても問題ありません。
査定の目的を伝えておく
不動産会社へ査定を依頼する際は、査定の目的を伝えておくと無駄な営業電話を避けることができます。売却するかまだ迷っている場合は、その旨を伝えておくと良いでしょう。
また、近隣住民とのトラブルを理由に売却を検討しているといった、売却理由を知られたくない場合もその旨を伝えておくと良いでしょう。この場合、訪問査定に来る際に不動産会社の社名が入った車を使わないなど、近隣に売却を検討していることが伝わらないように配慮してもらえることがあります。
物件の不具合や欠陥は隠さない
訪問査定を受ける際は、雨漏りや白アリの被害といった欠陥を隠さないようにしましょう。
買主様にそれらを隠して売却すると、契約不適合責任を問われて契約解除や引き渡し後に修繕費用の請求などを求められることがあります。その為、物件にネガティブな要素がある場合は、査定の段階で不動産会社の担当者に説明しておくようにしてください。
契約不適合責任については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
マンション売却における瑕疵担保責任(契約不適合責任)とは?対策方法を解説
査定価格の根拠を提示してもらう
査定報告書を受け取る際は、査定価格の根拠を説明してもらいましょう。類似物件の成約事例や法律上の制限の有無、近隣の需要など、適切な査定であればその場で具体的に説明してくれるはずです。
特に、法律上の制限がある場合は資産価値が下がりやすい傾向にあります。
例えば、建物が古い基準で建てられていて再建築できない物件(再建築不可物件)や、現在は住宅地でも将来的に店舗や工場が建てられる地域になる場合などは、住みやすさや将来性が懸念されることも考えられます。
また、容積率(敷地面積に対する建物の延べ床面積の割合)や建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)によっては増改築の自由度が大きく左右されることもあります。
こうした様々な評価ポイントを踏まえて、査定価格が妥当かどうか、どのような評価をしたのか確認するようにしましょう。
査定後の連絡手段や頻度の希望を伝える
査定後は、不動産会社から営業の電話がかかってきます。売却を進めるのであれば、ある程度打ち合わせが必要になり、売却に関する提案などを受ける必要があるでしょう。
頻繁に連絡が欲しくない方や、昼間は忙しく電話対応できない方は、希望する連絡手段や時間帯を伝えておくようにしましょう。例えば「メールで連絡希望」「電話であれば休日か、平日なら19時以降希望」など、具体的な希望を伝えるようにしてください。
どのような不動産会社に売却を依頼する?
不動産会社へ査定を依頼し、売却を依頼する不動産会社を選定したら、不動産会社と媒介契約を締結します。実際に契約を結ぶ不動産会社は、どのように決めたら良いのでしょうか。
ここでは、特に大切な3つのポイントをご紹介します。
相性の良い担当者がいる
不動産の売却には半年ほどかかるケースが多い為、相性が良い担当者がいるかどうかで判断しましょう。
担当者と相性が悪いとコミュニケーションがうまく取れず、行き違いが発生することもあるかもしれません。そして、質問に対して分かりやすく説明してくれるか、良い面だけでなくマイナスポイントも伝えてくれるかなど、担当者の誠実さもチェックしましょう。
具体的な売却戦略を提示してくれる
不動産がスムーズに売却できるかどうかは、不動産会社の販売力にかかっていると言っても過言ではありません。売却依頼先を選定する際は、的確な売却戦略を提示してくれるかどうかで判断しましょう。
長谷工の仲介では、長谷工のグループ力はもちろんですが他社との連携も大切にしています。
例えば、各不動産ポータルサイトや大手不動産会社と連携することで、より多くのお客様の目に留まるように販売活動に力を入れています。
また、WEB広告やSNSなども活用した多角的な売却活動を進めています。長谷工の仲介の販売力についてはこちらをご覧ください。
売却のサポートが充実している
不動産会社ごとにお客様に対するサポート体制が異なります。売却を依頼する際は、サポート体制が充実しているかどうかも重視しましょう。
長谷工の仲介では、ハウスクリーニングを優待価格で利用できるサービスのほか、水回りのクリーニングやプロのカメラマンによる撮影などのサポートを受けられる「仲介バリューアップサポート」をご用意しています。また壁・床のリペアや荷物の一時預かり、整理収納、仮測量などから1つ選べるオプションサービスもあり、売主様がスムーズにお取引できるようなサポートが充実しています。
詳しくは、こちらのページをご覧ください。
マンション売却業者の選び方については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
マンション売却の不動産会社の選び方は?判断基準や失敗しない為のポイントを解説
もし査定でトラブルになったらどうすれば良い?
もし不動産査定で、不動産会社とトラブルになったら、公的な機関へ早めに相談することをお勧めします。
以下で不動産査定に関するトラブルについて相談できる窓口をご紹介しますので、参考にしてください。
| 相談先 | 概要 | 連絡先 |
|---|---|---|
| 消費者生活センター | サービスや商品に関する苦情や問い合わせに対応 | 188(全国統一番号) |
| 都道府県の宅建業免許に関する窓口 | 宅建業者に関する相談窓口 | 「宅地建物取引業免許(知事免許)に関する窓口一覧」より都道府県を管轄する窓口をご確認ください |
| 住まいるダイヤル | 住まいに関するトラブルを相談できる国土交通大臣指定の相談窓口 | 03-3556-5147 |
| 不動産適正取引推進機構 | 不動産取引に関する相談窓口 | 0570-021-030 |
| 全国宅地建物取引業協会連合会 | 不動産に関する無料相談窓口 | 「不動産無料相談所」よりお近くの無料相談所をご確認ください。 |
| お近くの弁護士事務所 | 法律的な相談窓口 | 全国の弁護士会の法律相談センターよりお近くの弁護士会に問い合わせる |
参考:独立行政法人国民生活センター
参考:国土交通省「宅地建物取引業免許(知事免許)に関する窓口一覧」
参考:公益財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター「住まいるダイヤル(国土交通大臣指定の住まいの相談窓口)」
参考:一般財団法人不動産適正取引推進機構「不動産取引に関する電話相談」
参考:全国宅地建物取引業協会連合会「無料相談」
参考:日本弁護士連合会「全国の弁護士会の法律相談センター」
まとめ
不動産の無料査定は、不動産の資産価値を把握する為にも上手に活用しましょう。
いくらで売却できるのか知ることで住み替えの資金計画が立てやすくなります。また複数の不動産会社に依頼することで、担当者との相性や、サポート体制をチェックするのにも役立つでしょう。
しかし、なかには強引に契約を迫るような不動産会社もあります。「おかしい」と感じたら依頼しないようにし、万が一トラブルが発生した場合は専門機関に相談して対応するようにしてください。
長谷工の仲介では、無料で不動産査定を承っています。また、不動産売買で発生する税金について不安がある場合は、税務相談サービスをご利用ください。
※本記事の内容は2025年9月3日現在のものであり、制度や法律については、今後改正・廃止となる場合がございます。




