2023.03.06横浜市のマンション売却価格相場は?各市区町村別・築年数別・間取り別に解説

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横浜市内でマンションを所有しており、売却を考えている方のなかには、どのくらいの価格で売れるのか気になっている方もいるでしょう
この記事では、横浜市内でマンション売却を検討している方に、横浜市内の中古マンション売却状況をレインズのデータを参照しながら紹介します。
横浜市内でマンション売却を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

横浜市の中古マンション売却価格相場の推移

ここでは、横浜市の中古マンション売却価格相場の推移を見ていきましょう。
2018年の売却価格は「3,197万円」でしたが、2021年には「3,561万円」となっており、おおむね上昇傾向にあることが分かります。

年度 件数(件) ㎡単位(万円/㎡) 価格(万円) 専有面積(㎡) 築年数(年)
2018年 6,576 47.55 3,197 67.22 20.78
2019年 6,694 47.68 3,201 67.12 21.66
2020年 6,380 49.05 3,309 67.47 21.81
2021年 7,023 52.61 3,561 67.69 22.74

出典:東日本不動産流通機構「年報マーケットウォッチ2021年・年度」

特に、2020年は新型コロナウイルスの影響で取引件数が若干減っていますが、価格には大きな影響が及んでいません。
世界的な経済ショックの影響下においても、横浜市内の中古マンションは手堅い需要があったということができるでしょう。

横浜市各地域の中古マンション売却価格相場

次に、横浜市内各地域の中古マンション売却価格相場を見ていきます。
取引件数が多かったのは港北区や鶴見区で、最も価格が高かったのは西区であることが分かります。

横浜市港北区は、横浜市18区のなかでも最も人口が多い(令和5年1月1日現在)エリアです。開発が進む港北ニュータウンには、自然に囲まれた閑静な住宅街が形成されています。また、横浜市営地下鉄が整備され、東海道新幹線新横浜駅へのアクセスもしやすいです。

横浜市鶴見区は横浜市のなかで3番目に人口が多い(令和5年1月1日現在)エリアです。
横浜駅までは10分程度、品川駅や羽田空港へは20分程度とアクセスが良い点もポイントとなるでしょう。

横浜市内で売却価格が最も高い横浜市西区は、横浜市18区のなかでもっとも面積が狭く、また人口も少ないエリアです。しかし、横浜市のほぼ中心に位置し、観光客でにぎわうみなとみらい21地区があるといったこともあり、高額なマンションが多く存在しているエリアだと考えることができます。

各区 件数(件) ㎡単位(万円/㎡) 価格(万円) 専有面積(㎡) 築年数(年)
横浜市鶴見区 464 49.44 3,139 63.49 21.38
横浜市神奈川区 301 60.80 3,722 61.21 22.15
横浜市西区 290 85.90 4,860 56.57 19.50
横浜市中区 360 75.52 4,451 58.94 21.84
横浜市南区 218 42.22 2,376 56.28 26.72
横浜市保土ケ谷区 192 36.72 2,426 66.06 27.17
横浜市磯子区 249 37.80 2,552 67.51 28.05
横浜市金沢区 233 30.62 2,282 74.52 29.79
横浜市港北区 504 57.86 3,843 66.41 23.04
横浜市戸塚区 322 44.75 3,249 72.62 22.54
横浜市港南区 206 38.39 2,721 70.87 28.12
横浜市旭区 178 29.71 1,981 66.68 32.99
横浜市緑区 185 35.94 2,483 69.09 30.29
横浜市瀬谷区 35 31.73 2,266 71.42 26.02
横浜市栄区 92 36.39 2,788 76.62 28.23
横浜市泉区 67 37.85 2,837 74.96 27.44
横浜市青葉区 385 54.60 3,919 71.79 25.84
横浜市都筑区 286 55.05 4,398 79.89 19.23

出典:東日本不動産流通機構「年報マーケットウォッチ2021年・年度」

横浜市の条件別マンション売却価格相場

ここでは、築年数別・間取り別・駅からの交通別に横浜市の中古マンション価格相場を見ていきます。

【築年数別】中古マンション成約状況

横浜市における築年数別の売却価格相場を見てみると、基本的に築年数が古くなる程価格が低くなっていることが分かります。
また、対象の多い築31年~を除くと、もっとも取引件数が多いのは、築16~20年で「1,041件」です。一般的には、12年から15年ごとに大規模修繕を行うマンションが多く、大規模修繕によって共有部分の設備や見た目が整うと買主様の印象がアップする可能性があります。
また、築16~20年に次いで取引件数が多いのは、築5年~10年、築11~15年となっていることから、比較的築年数の浅い物件の取引件数が多い傾向にあると見ることができるでしょう。

築年数 件数(件) ㎡単位(万円/㎡) 価格(万円) 専有面積(㎡)
~築5年 529 85.95 5,820 67.71
築6~10年 995 68.23 4,805 70.41
築11~15年 937 65.62 4,846 73.85
築16~20年 1,041 54.13 4,218 77.93
築21~25年 800 48.44 3,478 71.81
築26~30年 590 39.94 2,378 59.54
築31年~ 2,034 31.09 1,860 59.83

出典:東日本不動産流通機構「年報マーケットウォッチ2021年・年度」

一方、価格の低い築31年以降の物件も「2,034件」と人気があり、買主様との条件次第では、スムーズに売却できる可能性があります。
こちらの記事で、各築年数ごとに売却する際のポイントや注意点を詳しくまとめていますのでご覧ください。

マンション売却に築年数は影響する?築年数別に売却のポイントを解説

【間取り別】中古マンション成約状況

横浜市における間取り別の売却価格相場は以下の通りです。
部屋数が多い間取りのマンション程、価格が高くなっており、4DK・4LDKが最も高くなっていることが分かります。
一方で、最も㎡単価が高いのは1DK・1LDKであり、部屋数が多くなる程単価が低くなっています。

間取り 件数(件) ㎡単位(万円/㎡) 価格(万円) 専有面積(㎡)
ワンルーム 254 42.80 955 22.31
1DK・LDK 677 59.22 2,446 41.30
2DK・LDK 1,642 58.42 3,654 62.54
3DK・LDK 3,443 53.45 3,931 73.55
4DK・LDK 562 44.78 4,154 92.75
5DK・LDK以上 11 34.34 3,899 113.53

出典:東日本不動産流通機構「年報マーケットウォッチ2021年・年度」

なお、取引件数別に見ると3DK・3LDKが最も多く、次いで2DK・2LDK、1DK・1LDKとなっています。ここから、ファミリー層向けのマンションのほうが人気があることが分かります。
逆に5DL・5LDK以上は取引件数が少なくなっていますが、広い収納スペースが欲しい、リモートワークがしやすいように仕事部屋が欲しいなど買主様の条件に合えば売却は可能です。その為、売却時に広い間取りの活用方法やメリットをアピールしてみましょう。

【駅からの交通条件別】中古マンション成約状況

駅からの交通条件別で見てみると、基本的に駅からの徒歩距離が短い程価格が高く、取引件数も多くなっています。

ただし、駅からの徒歩距離が遠くなる程専有面積が広く、㎡単価は低くなっていることが分かります。その為、買主様の家族構成や物件選びの条件などに応じて間取りや住環境についてアピールすると良いでしょう。
例えば、「最寄り駅までは歩くものの公園やスーパー、病院などは近所にあります」「自転車や車であれば駅まで〇分で着きます」「部屋数が多いので収納スペースも広いです」といったアピール方法が考えられます。

また、バス便については一定の取引件数はあるものの、他の条件と比較すると価格が低くなっていることが分かります。

交通条件 件数(件) ㎡単位(万円/㎡) 価格(万円) 専有面積(㎡)
徒歩10分以内 25,245 72.38 4,490 62.20
11~20分以内 8,848 46.65 3,236 69.48
21分以上 465 32.51 3,236 73.55
バス便 2,613 25.29 1,778 70.32

出典:東日本不動産流通機構「年報マーケットウォッチ2021年・年度」

横浜市における中古マンション売却の傾向

ここまで、横浜市における中古マンションの売却状況を様々な観点から見てきました。
データから分かる、横浜市における中古マンション売却の傾向としては、以下のことが挙げられるでしょう。

  • 2018年~2021年にかけて取引件数は増加傾向にあり、またマンション価格も上昇傾向にある
  • 特にコロナ禍においても一定の需要があり、大きく落ち込んでいない
  • エリア別に見ると人口の多い区やみなとみらい21地区といった人気エリアで取引件数が多く、売却価格も高くなる傾向にある
  • 横浜市内においては築6年~20年物件が人気となっている
  • 間取り別に見ると3DK・3LDKが最も取引件数が多く、ファミリー向け物件のほうが多く取り引きされている
  • 駅からの距離別で見ると距離が近い程取引件数が多く、特に徒歩21分以上のエリアではかなり取引件数が少なくなっている

横浜市内をエリア別で見るといずれの区においても比較的活発に取り引きされていますが、特に人口の多いエリアや中心地程、人気が高いことが分かるでしょう。
エリア別、条件別に特徴が異なる為、マンション売却を考えている方は参考にしてみてください。

横浜市でマンションを売却する際のポイント

ここでは、横浜市でマンションを売却する際のポイントをご紹介していきます。

まずは売却までのスケジュールを知る

マンション売却を考えるのであれば、まずはスケジュールを把握しておきましょう。
一般的なマンション売却の流れは以下の通りです。

  • 不動産会社に売却査定を依頼する
  • 売買契約を結ぶ
  • 売却活動を開始する
  • 内覧に対応する
  • 購入申込書を受け取る
  • 条件の合う買主様が見つかったら売買契約を結ぶ
  • 決済や引き渡しを行う

なお、横浜を含む首都圏におけるレインズ登録(売却活動開始)から成約までの日数は以下のようになっています。

年度 レインズ登録から成約までの日数(日)
2018年 78.8
2019年 81.7
2020年 88.3
2021年 74.7

出典:東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2021年)」

上記の通り、売却活動を始めてから成約まで、おおむね3ヵ月程度の期間がかかると考えておくと良いでしょう。
なお、上記は「レインズ登録から成約までの期間」なので、その前の段階として、不動産会社への売却査定依頼などの期間は含まれていないことに注意が必要です。
マンション売却の流れについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

マンション売却の流れを詳しく解説-必要な手続きやポイントについても紹介

各エリアごとの適正価格を把握する

横浜市内には18の区があり、いずれのエリアにおいても比較的活発に取り引きがなされていますが、エリアごとに売却価格が異なる傾向にあります。
この為、売却するマンションがあるエリアの売却価格相場はどの程度なのか、まずは把握しておくようにしましょう。
そのうえで、不動産会社に査定依頼を出せば、プロが売却価格を査定してくれる為、自宅の正確な売却価格を把握できます。
マンション売却査定で見られるポイントについては、以下記事を参考にしてみてください。

マンション売却査定の不安を解消!査定の流れや査定でみられるポイントを徹底解説

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売却実績が豊富な不動産会社を選ぶ

長谷工アーベストの実施した「住みたい街(駅)ランキング2022(首都圏)」によると、吉祥寺に次いで横浜は第2位にランクインしており、首都圏のなかでも非常に人気の高いエリアとなっている為、比較的売却を進めやすいといえます。

参考:長谷工アーベスト「住みたい街(駅)ランキング2022(首都圏総合・都県別)」

その為、同じ駅や築年数の競合が多いことも予想できます。競合物件が多いなかでも効率的に売却を進める為には、エリアに精通し、売却実績(口コミや顧客満足度)が豊富な不動産会社を選ぶことが大切です。

また、仲介以外にも買い取りなど幅広い売却方法に対応しているかどうかもポイントとなります。仲介とは、不動産会社が間に入ってマンションを探している方を探す売却方法ですが、買い取りであれば、不動産会社に直接買い取ってもらうことができます。

直接買い取りでは、条件がまとまればすぐに売却できる為、短期間に売却したい方でも利用しやすいです。
こうした、マンション売却業者の選び方については以下の記事で解説していますので参考にしてみてください。

マンション売却業者の選び方は?売却の手段や確認すべきポイントを解説

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また、仲介だけでなく直接買い取りも行っておりますので、買主様の物件の特徴に合わせて売却プランをご提案可能です。
長谷工の仲介は横浜店を中心に、横浜市内の幅広いエリアのマンション売却に対応しています。横浜方面・神奈川方面の店舗情報は以下を参考にしてみてください。

首都圏エリア 店舗のご案内

まとめ

ここまで、横浜市内の中古マンション価格について、近年の推移やエリアごと・各条件ごとの価格相場などをお伝えしました。
横浜は首都圏のなかでも人気の高いエリアで、世界的に経済が落ち込んだコロナ禍においても堅調に取り引きが行なわれています。

一方、横浜は18の区があり、それぞれの特徴があります。この記事のデータなどを参考に、エリアごとの特徴をつかんだうえで、該当エリアでの売却実績が豊富な不動産会社に売却を依頼することが大切です。

長谷工の仲介は、横浜エリアにおいて多くの売却実績があります。また、売主様のマンション売却サポートのみならず引越し後の不安を解消するアフターサポートも充実しています。

横浜エリアでのマンション売却をご検討であれば、ぜひ長谷工の仲介をご利用ください。

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※本記事の内容は2023年3月6日現在のものであり、制度や法律については、今後改正・廃止となる場合がございます。

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この記事の著者

逆瀬川 勇造(合同会社7pockets 代表社員)
明治学院大学卒。銀行、不動産会社勤務を経て独立。宅地建物取引士、FP2級技能士(AFP)、住宅ローンアドバイザー。

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