2026.03.16マンションなど不動産売却で相見積もりは必要?比較ポイントや不動産会社の選び方を解説

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この記事で分かることを1分で解説
  • 不動産価格を算定する方法には机上査定・訪問査定・不動産鑑定の3種類があり、検討段階に応じて使い分ければ精度の高い価格が算出できる
  • 客観的な相場を把握し、信頼できる不動産会社を見極める為には3~5社から相見積もりを取ると良い
  • 比較検討する際は、金額の高さだけでなく査定根拠の明確さも確認する

不動産を売却するなら少しでも高く売りたいものですが、どの不動産会社に任せるべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そんな場合は、複数社に見積もりを依頼するのが有効です。

この記事では、不動産売却で相見積もりを活用するコツや利用する流れ、依頼しない不動産会社への断り方を解説します。

不動産の査定価格はどのように決まる?

不動産の査定方法は、主に机上査定(簡易査定)・訪問査定があります。特殊なケースでは不動産鑑定士による鑑定(不動産鑑定)も行われます。それぞれの特徴、メリット、デメリットは次の通りです。

査定方法 特徴 メリット デメリット
机上査定 過去の取引データから算出 結果が早く届く 個別要素は反映されない
訪問査定 現地を訪問して詳細に算出 より正確な金額が分かる 立ち会いの手間がかかる
不動産鑑定 不動産鑑定評価に関する法律に基づき算出 証明力がある 数十万円の費用がかかる

※不動産鑑定は有料ですが、一般的な売却検討で行う机上査定や訪問査定は無料です。

売却を考え始めたばかりであれば、過去の成約データのみで算出する手軽な机上査定がお勧めです。一方、実際に売り出す直前であれば、建物の傷みや日当たりを細かく確認する訪問査定が向いています。国家資格を持つ不動産鑑定士による査定は、相続や離婚といった公的な証明が必要な場面で多く使われています。

複数の会社へ相見積もりを依頼する際は、提示された金額がどの手法で導き出されたのかを確かめてください。算出方法によって査定の精度に差が生じる為、同じ基準で比較しないと正しい判断ができなくなってしまいます。それぞれの特徴を理解して、納得できる売却計画を立てましょう。

なお、査定価格はあくまでも売却可能と思われる予想価格で、実際の売却価格とは異なる場合があることを覚えておきましょう。

机上査定・訪問査定・不動産鑑定については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

机上査定とは?訪問査定との違いや査定のポイント、メリット・デメリットを解説

訪問査定とは?どこを見る?メリットや机上査定との違い、かかる時間について解説

不動産鑑定とは?不動産査定との違いや依頼する際の流れ、必要なケースについても紹介

マンションなど不動産売却で相見積もりが重要な理由

不動産売却を成功させるには、複数の会社に査定を依頼する相見積もりを行いましょう。ここでは、不動産売却において相見積もりが重要な理由をご紹介します。

相場をある程度把握できる

相場をある程度把握できるのが、相見積もりを活用する一番のメリットです。不動産会社ごとに算出基準が異なる為、1社の査定のみでは相場から外れる恐れがあります。

例えば、3社に依頼して3,000万円前後の回答が揃えば、それが現実的な売却ラインだと判断できます。反対に、1社だけ高い査定金額の場合、根拠なく相場より高い査定金額を出して媒介契約を誘引しようとしているとも考えられます。客観的な視点で売却価格の目安を確かめる為にも、相見積もりを活用しましょう。

不動産会社を比較検討できる

複数社から見積もりを取ることで、不動産会社を比較検討できます。得意とする物件種別や広告手法、提供する付帯サービスには不動産会社によって差がある為、相見積もりを取ることで査定価格だけでなく、担当者の人柄や提案内容の違いも比べやすくなります。

不動産会社のなかには、マンション売却の実績が豊富な会社もあれば、地元のネットワークに特化した会社もあります。各社の提案を横並びで比較検討できれば、自分の物件に適している依頼先が見つかるでしょう。

担当者の提案力・対応力を見極められる

不動産売却は成約まで数ヵ月かかる為、担当者の誠実さや返信の速さが成否に直結します。その点、相見積もりを取れば、担当者の提案力や対応力を見極められます。

担当者を見極めるには、具体的な販売計画を提案してくれるか、こちらの質問に分かりやすく答えてくれるかなどを確認してください。質問に対して論理的に答えてくれる担当者であれば、売却活動を安心して任せられるでしょう。

不動産の見積もりやよくある質問については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

不動産の見積もりとは?依頼の流れや必要書類、依頼先選びのポイントを解説

不動産売却の見積もり依頼は何社にすべき?

不動産売却の見積もり依頼は、3社から5社を目安にするのがお勧めです。

見積もりの依頼先が1~2社のみだと、提示された金額が市場相場から外れていないかを客観的に判断できません。一方、依頼先を増やしすぎると各社との連絡や面談に追われ、売主様の負担が大きくなってしまいます。ご自身のスケジュールやご都合に合わせて、無理なく情報の整理ができる数の見積もりを取りましょう。

長谷工の仲介では、無料で査定や売却相談を承っております。豊富な取引事例をもとに最適なアドバイスを行っておりますので、初めての方もお気軽にご相談ください。

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失敗しない相見積もりの取り方と流れ

不動産売却の相見積もりで失敗を避ける為には、準備から契約までの全体像を把握することが重要です。ここでは、不動産売却で相見積もりを取る流れを4つのステップに分けて解説します。

STEP1:売却条件を整理する

見積もりを依頼する前に、まずは売却条件を明確に整理しましょう。希望価格や引き渡しの時期、住み替えの予定などを決めておかなければ、各社の提案を正しく比べられません。

併せて、仲介でじっくり高く売りたいのか、買取で早く現金化したいのかという方針も固めておきます。どの売却方法を選ぶかによって価格や売却スピード、かかる手間が変わってくる為、目的に沿った方向性を定めてから査定に進みましょう。

さらに、権利証や固定資産税の通知書などの必要書類をこの段階で手元に揃えておくと、相談がスムーズに進みます。

マイホームを売却する流れや費用、税金については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

マンション売却完全ガイド!注意点や流れ、税金・費用、失敗事例を徹底解説

一戸建て売却の基礎知識!売却までの流れや費用、成功させる為のポイントをご紹介

STEP2:複数社に見積もり(査定)を依頼する

売却の方向性が決まったら、複数の不動産会社に同時に査定を依頼します。各社の見積もりが出揃ったら、価格はもちろん、提案内容や販売戦略を比較しましょう。

効率よく相見積もりを取りたい場合は、インターネットで手軽に申し込める無料の査定サービスがお勧めです。長谷工の仲介はマンションや一戸建て、土地など様々な売却に対応している不動産会社であり、無料で物件の査定や売却相談を承っています。見積もり先の一つとしてぜひご活用ください。

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STEP3:査定結果・提案内容を比較する

各社から見積もりが届いたら、提示された数字だけでなく、提案の中身も精査します。高い査定価格を出した会社を選ぶのではなく、その根拠や具体的な販売戦略に納得できるかを見極める必要があります。

相見積もりの最終目標は、自分の大切な資産を安心して任せられる会社を1社に絞り込むことです。担当者の説明が論理的で分かりやすいか、親身に相談に乗ってくれるかも併せて確認しましょう。

STEP4:媒介契約を結ぶ

納得できる依頼先が見つかれば、最後に不動産会社と媒介契約を締結します。

媒介契約には、一般媒介契約・専任媒介契約・専属専任媒介契約の3種類があり、それぞれルールが異なります。

媒介契約の種類 メリット デメリット
一般媒介契約
  • 多くの不動産会社に競争させることができる
  • 窓口が多い為、幅広いネットワークに情報が届く可能性がある
  • 不動産会社からすると、他社で決まると報酬がゼロになる為、広告費や手間をかける優先順位を下げられやすい
  • 不動産会社に活動報告の義務がない為、売却活動の進捗が見えにくい
専任媒介契約
  • 1社が責任をもって担当する為、広告費や人手をしっかり投入してもらえる
  • 2週間に1回以上の報告義務があり、現状を把握しやすい
  • 建物保証や清掃などの付帯サービスを受けられることがある
  • 不動産会社の能力や戦略に結果が左右される
  • 囲い込み(自社で買主様を見つけるまで情報を隠す行為)のリスクがある
専属専任媒介契約
  • 1週間に1回以上の報告が義務付けられており、密な連携が取れる
  • 売却に関する制限が多い分、売却のサポートが手厚い
  • 建物保証や清掃などの付帯サービスを受けられることがある
  • 自分で見つけてきた買主様であっても不動産会社を介する必要がある
  • 不動産会社の能力や戦略に結果が左右される
  • 囲い込み(自社で買主様を見つけるまで情報を隠す行為)のリスクがある

媒介契約を選ぶ際は、ご自身の売却スタイルに合わせて検討しましょう。
窓口を広げて多くの不動産会社に依頼したい、あるいは自分で買主様を見つける可能性があるなら「一般媒介契約」が適しています。一方で、1社に依頼して、手厚い売却サポートやこまめな報告を希望するなら「専任媒介契約」や「専属専任媒介契約」がお勧めです。

なお、1社に任せる専任媒介契約や専属専任媒介契約では、他社に情報を公開しない「囲い込み」を不安視する声もあります。
しかし、大手や信頼できる会社であれば社内ルールで厳格に対策されています。相見積もりの際に、レインズ(不動産流通標準情報システム)への登録証明書を確認しておけば、透明性の高い売却活動が期待でき、安心して任せることができるでしょう。

媒介契約の定義や種類、選び方については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

媒介とは?不動産取引における仲介との違いや媒介契約の種類について解説

媒介契約とは?3種類の違いやメリット、後悔しない為の選び方をご紹介

見積もりの内容を比較する際のチェックポイント

ここからは、相見積もりで確認すべき4つのポイントをご紹介します。

査定価格の根拠が明確に説明されているか

相見積もりで査定価格を比べる際は、提示された数字だけでなく、その根拠を確かめましょう。周辺の成約事例や市場の動き、室内の状態など、具体的な説明があるかどうかによって査定の信頼性は変わります。納得のいく説明が得られるかも、会社選びの判断基準に含めてください。

また、売主様ご自身でも、国土交通省の不動産情報ライブラリなどを活用しながら、査定価格の根拠を調べてみましょう。不動産ライブラリでは、過去の取引データが公開されている為、現実的な相場が把握できます。根拠のない高値に惑わされないよう、査定結果を比較しましょう。

契約条件や仲介手数料の金額は明確か

仲介手数料や諸条件が分かりやすく示されているかも確かめましょう。売却時に発生する費用や契約の内容をあらかじめ把握しておけば、売却後の認識の相違を防げます。広告費用などの不透明な費用がないかを1社ずつ確認し、資金計画に狂いが生じないよう準備することが重要です。透明性の高い説明をしてくれる不動産会社であれば、安心して売却を任せられるでしょう。

マンション売却にかかる費用やシミュレーションについては、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

マンション売却の仲介手数料とは?計算方法や支払いのタイミングを解説

マンション売却にかかる費用や手数料の相場は?節約方法やシミュレーションもご紹介

具体的な売却戦略があるか

相見積もりでは、どのような戦略で売却を進めるのか、その提案内容にも注目してください。売り出し価格の考え方や想定される売却期間、広告の出し方などが具体的であるほど、成約後の状況が具体的にイメージできます。

例えば、ターゲット層に合わせたインターネット広告の運用や、内覧を増やす為の施策など、具体的な提案があるかを確認しましょう。販売期間の見通しも含めた現実的な提案があれば、スムーズな売却が期待できます。

買取保証(売却保証)や売却のサポートはあるか

相見積もりの際は、万が一売れなかった場合の売却保証(一定期間内に売れないときに不動産会社が買い取る制度)や各種サポート制度の有無も比較しましょう。買取保証やハウスクリーニングなどのサポートがあれば、売却計画が立てやすくなります。

長谷工の仲介では、買取保証や最長10年の建物保証、ハウスクリーニングや壁・床のリペアなどの充実した付帯サービスを用意しています。アフターサービスを重視したい方は、ぜひ長谷工の仲介までお気軽にご相談ください。

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相見積もりを取る際の注意点

最後に、不動産売却で相見積もりを取る際の注意点を見てみましょう。

見積もり依頼の際は具体的な情報を提供する

正確に査定してもらう為にも、物件の状態や売却の希望をできるだけ細かく伝えましょう。情報が不十分だと査定時の前提条件にばらつきが出て、比較が難しくなります。
査定時には、次のポイントを詳しく伝えてください。

  • 築年数や専有面積などの基本情報
  • リフォームの履歴
  • 設備の修繕履歴
  • 希望する売却時期や住み替えの予定
  • 室内の日当たりや近隣環境の良し悪し

物件の状況を正確に伝えて、なるべく信頼性のある査定価格を提示してもらいましょう。

査定で見られるポイントや高く売るコツについては、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

マンションの売却査定で見られるポイントとは?査定の流れや高く売るコツ、注意点を解説

一戸建て売却の査定価格はどう決まる?見られるポイントや査定のコツとは

査定価格の高さのみで依頼先を判断しない

売却の依頼先は、査定価格の高さだけで決めてはいけません。なかには、媒介契約を結びたい一心で、市場相場を無視した査定価格を提示する不動産会社も存在します。

根拠のない高値を鵜呑みにして売り出すと、長期間売れ残り、結果的に値下げを強いられる恐れがあります。提示額の裏付けとなる成約事例や販売戦略も併せて確認し、売却後のギャップを防ぎましょう。

過去の実績や評判をチェックする

得意なエリアや物件種別は不動産会社によって異なります。相見積もりを行う際は、会社の知名度だけに頼らず、実際の売却実績や利用者の評判も確かめてください。

もしマンションを売りたい場合は、マンション売却に強い会社を候補に含めるのがお勧めです。また、売りに出すエリアでの成約数が多い不動産会社は、周辺環境の魅力や相場を熟知している為、購入希望者へのアピールも効果的に行ってくれます。インターネットの口コミで対応の丁寧さを調べておくのも、相性を見極めるうえで役立つでしょう。

不動産会社の選び方については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

マンション売却の不動産会社の選び方は?判断基準や失敗しない為のポイントを解説

トラブルを避ける為の相見積もり後の断り方

相見積もりの結果、依頼しない不動産会社へ断りを入れる場合は、他社に依頼する旨をはっきりと伝えるのがマナーです。連絡を入れずに放置すると、状況確認の電話やメールが何度も届き、売主様の心理的負担が大きくなってしまいます。

連絡手段はメールでも失礼にはあたりませんので、感謝の気持ちを添えて早めに伝えましょう。どう伝えれば良いのか分からない方は、以下の例文を参考にしてください。

例文①
先日は物件の査定をしていただき、ありがとうございました。
家族で検討した結果、今回は他社様と媒介契約を締結する判断にいたりました。
お忙しいなか、詳細なご提案をいただいたにもかかわらず、ご期待に沿えず申し訳ございません。
またの機会がございましたら、何卒よろしくお願い申し上げます。
例文②
先日は丁寧なご説明をありがとうございました。
提示していただいたプランも魅力的でしたが、こちらの売却方針に近い他社様へ依頼することを決めました。
貴重なお時間を割いていただき、心より感謝申し上げます。
今回はご希望に添えませんでしたが、○○様の益々のご活躍をお祈り申し上げます。
例文③
先日は査定をしていただきましてありがとうございました。
○○様の誠実なご対応に心打たれましたが、今回は他社様と媒介契約を結ぶことにしました。
本来であれば直接お伝えすべきところ、メールでのご連絡となりますことご容赦ください。
○○様に査定していただいて良かったです。
このたびはありがとうございました。

このように、査定に時間を割いてくれたお礼を文頭に添えるだけで、角を立てず円満にやり取りを終えられます。トラブルを避ける為にも誠実な対応を心がけ、気持ちよく売却活動のスタートを切りましょう。

まとめ

不動産売却を成功させる為には、相見積もりを活用して信頼できる不動産会社を選ぶ必要があります。査定価格の高さだけに目を向けず、価格の根拠や具体的な販売戦略、担当者との相性などから総合的に判断しましょう。

相見積もりを依頼する不動産会社の数は、情報の整理がしやすい3社から5社を目安にするのがお勧めです。査定時に正確に物件情報を伝えれば、効率的に相見積もりを活用できます。

マンション売却でお悩みなら、豊富な実績を持つ長谷工の仲介にご相談ください。お客様に最適なプランをご提案いたしますので、まずは無料査定をご利用ください。

※本記事の内容は2026年3月16日現在のものであり、制度や法律については、今後改正・廃止となる場合がございます。

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この記事の著者

杉山明熙
元不動産営業のWEBライター。
不動産営業を12年間経験し店長、営業部長として、売買仲介、賃貸仲介、新築戸建販売、賃貸管理、売却査定等、あらゆる業務に精通。
個人ブログにて不動産営業への転職のお手伝い、不動産営業のノウハウ、不動産投資のハウツーなどを発信。
不動産業界経験者にしかわからないことを発信することで「実情がわかりにくい不動産業界をもっと身近に感じてもらいたい」をモットーに執筆活動を展開中。
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、2級ファイナンシャルプランナー保有。
写真:杉山明熙

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