2025.12.24訪問査定とは?どこを見る?メリットや机上査定との違い、かかる時間について解説

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この記事で分かることを1分で解説
  • 訪問査定は現地調査を行う為、机上査定より正確な価格が分かる
  • スムーズに訪問査定を進める為にも、登記識別情報などの書類を事前に準備しておく
  • 本格的に売却を検討している場合は、机上査定よりも訪問査定がお勧め
  • 訪問査定後は担当者と直接話し、査定価格の根拠や信頼性を見極めることが重要

不動産会社へ査定を依頼する場合、訪問査定と机上査定の2種類があります。
担当者が訪問せずに査定をしてもらえるのであれば、机上査定のほうが手軽だと感じるかもしれません。しかし訪問査定でなければ得られないメリットもある為、売却を予定しているのであれば、訪問査定を依頼しましょう。

この記事では、訪問査定と机上査定の違いや、訪問査定で見られる項目、事前に準備しておきたい書類について解説します。また訪問査定を依頼するメリットと、押さえておくべきポイントも併せてご紹介します。不動産売却を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

不動産の訪問査定とは

不動産の査定には、机上査定(簡易査定)と訪問査定があります。どちらも基本的には無料で依頼できますが、それぞれ特徴が異なる為、依頼する前に主な違いや実際の流れを把握しておきましょう。

机上査定(簡易査定)との違い

訪問査定は、不動産会社の担当者が実際に不動産を現地調査し、建物や設備の状態や周辺環境も加味して査定価格を算出する査定方法です。その為、訪問査定は机上査定に比べて精度が高く、担当者から査定の根拠などを対面で説明してほしい方に向いています。

ただし、訪問査定は机上査定に比べて多くの要素を評価する為、査定結果を受け取るまでに時間がかかる傾向があります。

訪問査定と机上査定の主な違いは、以下の通りです。

査定の種類 訪問査定 机上査定
査定価格の精度 精度が高い 訪問査定と比較すると精度が低い
査定価格の算出方法 以下のような情報をもとに査定価格を算出する。
  • 住所や築年数、面積など物件情報
  • 建物や設備の状態
  • リフォームの有無
  • 騒音や臭気などの周辺環境
  • 近隣の成約事例や路線価
以下のような情報をもとに査定価格を算出する。
  • 住所や築年数、面積など物件情報
  • 近隣の成約事例や路線価
査定結果を受け取るまでの時間 訪問査定日の日程調整に数日かかることが多く、訪問査定には1〜2時間かかる。

査定結果を受け取るまでに、通常1〜2週間ほどかかることも少なくない。
インターネット経由でも依頼でき、数分で申し込み可能。

査定結果は即日、もしくは数日程度で受け取れる。
向いているケース
  • すでに売却を決めている
  • より正確な査定価格を知りたい
  • 売却について対面で相談したい
  • まだ売却するかどうか分らない
  • いくらで売却できそうか手間をかけずに知りたい
  • 遠方に住んでいて、立会いが難しい

机上査定については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

机上査定とは?訪問査定との違いや査定のポイント、メリット・デメリットを解説

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査定を依頼してから売却までの一般的な流れ

不動産会社へ査定を依頼してから、売買契約締結・引き渡しまでの流れを、6つのステップでご紹介します。

1.机上査定を依頼する
売却するかどうか迷っている、もしくは住宅ローンを売買代金で完済できるか確認したい場合は、まず机上査定でおおまかな価格を確認します。

2.訪問査定を依頼する
不動産の売却を決めたら、より正確な査定価格を確認する為に、訪問査定を依頼しましょう。不動産会社によって査定価格が異なることが多い為、2〜3社へ依頼することをお勧めします。

3.不動産会社と媒介契約を締結する
売却を依頼する不動産会社を決めて、媒介契約を結びます。1社の不動産会社に依頼する場合は専任媒介契約もしくは専属専任媒介契約、複数社に依頼する際は一般媒介契約を選択します。媒介契約を締結したら、不動産会社による売却活動がはじまります。

4.買主様と売買契約を締結する
売買価格や引き渡し時期などの条件について、買主様と折り合いが付いたら、売買契約を締結します。

5.新居へ引っ越しをする
引き渡し日の前までに、新居への引っ越しを済ませます。

6.残代金決済と物件の引き渡しを行う
残代金を買主様から受領したら、物件を引き渡します。また、残代金決済日には所有権を買主様へ移転する手続きも行います。

媒介契約締結から物件の引き渡しまでに、少なくとも半年程度かかります。新居へ引っ越したい時期が決まっている場合は、早めに行動に移し、ゆとりを持って計画しましょう。

売却の流れについては、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

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訪問査定で見られる項目は?

訪問査定では、担当者が現地調査を行いますが、どのような視点でチェックしているのでしょうか。ここでは、訪問査定で見られる主な項目とそれぞれの評価ポイントをご紹介します。

訪問査定で見られる項目 評価ポイント
水回りの設備 不具合や目立つ汚れがないか
部屋の広さや間取り、レイアウト 人気のある広さや間取り、レイアウトか
内装や建具の状態 汚れ具合やカビの発生がないか
採光・日照・眺望 日当たりや眺望の良し悪し
外部改修やリフォームの履歴 年数に応じた改修やリフォームをしているか
敷地の形状 正方形や長方形など使いやすい形状か
旗竿地や三角地など変形地ではないか
境界標の有無 隣地との境界が明示できるか
隣地と境界についてトラブルになっていないか
接道状況・道路との高低差 接道する道路の幅員や間口が十分か、道路との高低差があるか
騒音や振動、臭気の有無 近隣に騒音や振動、臭気を生じさせている施設がないか
周辺環境・人通り・車両の通行量 嫌悪施設の有無や交通量が多すぎないか
生活の利便性 駅や学校、病院、商業施設が近くにあるか
共用部分や共用施設 マンションの管理体制の良し悪し
買主様への告知事項の有無 雨漏り・床上浸水・シロアリの被害がないか

売却査定で見られるポイントについては、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

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一戸建て売却の査定価格はどう決まる?見られるポイントや査定のコツとは

訪問査定の際に用意しておきたい書類

全ての書類が揃っていなくても査定依頼はできますが、準備しておくことで査定をスムーズに進めることができます。
マンションや一戸建て、土地など、不動産の種別や状況によって必要書類は異なります。査定を依頼する際に、必要な書類を確認しておくと良いでしょう。

ここでは、訪問査定時に用意しておきたい主な必要書類をご紹介します。

訪問査定時に必要な書類 概要
登記識別情報または登記済権利証 所有者であることを証明する書類
固定資産税・都市計画税納税通知書 「固定資産評価額」が確認できる
建築確認済証・検査済証 建物の床面積や建築年月日、検査済みであることが分かる
土地測量図・境界確認書 土地の面積や境界の位置が確認できる
建物平面図・間取図 建物の間取りやレイアウトが分かる
分譲時のパンフレット・管理規約・使用細則(マンションの場合) マンションの間取りや管理状況が分かる
リフォームに関する書類(契約書や領収書) リフォーム内容や時期が分かる
住宅ローン返済表・残高証明書 ローン残高がいくらあるのか確認する
既存住宅売買瑕疵保険の証明書 保険に加入している場合
耐震診断報告書・アスベスト使用調査報告書 耐震診断やアスベストの使用について調査している場合

査定依頼時に必要な書類については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

マンション売却に必要な書類は?段階ごとの必要書類と入手方法を解説

訪問査定を依頼するメリット

ここでは、訪問査定の代表的なメリットを2つご紹介します。

実際の物件状況を反映した正確な査定価格が分かる

訪問査定は実際に不動産を確認してみないと分からない、物件の日当たりや眺望、建物や設備の劣化、内装の損傷なども評価に反映される為、より精度の高い査定価格が分かります。

訪問査定で正確な査定価格を知ることで、資金計画が立てやすくなることもメリットといえます。相場に沿った価格で売り出すことが、スムーズかつ高値での売却につながる為、正しく査定してもらうことは非常に重要なステップになります。

不動産会社の担当者と直接話ができる

訪問査定は、通常現地調査に1〜2時間程度かかりますが、その間担当者と直接話ができるのがメリットです。近隣に競合となるような物件がないか、最近の不動産の売れ行きはどうなのかなど、聞いてみましょう。

また、査定報告書を受け取る際には、査定価格の根拠や売却に関するアドバイスも受けられる為、売却後の流れをより具体的にイメージしやすくなります。
複数の担当者と話をするうちに、信頼できる担当者なのか、また経験が豊富かどうかなども確認でき、不動産会社を選定する際の判断材料にもなるでしょう。

訪問査定を依頼する際の注意点

メリットが多い訪問査定ですが、注意すべき点もあります。ここでは、3つの注意点をご紹介します。

査定の準備に手間がかかる

訪問査定の場合、担当者との日程調整や部屋の掃除、必要書類の準備などに時間がかかる為、机上査定に比べて手間がかかります。

掃除や必要書類を準備してから連絡しようと考えているうちに、日にちが経過してしまうことも少なくありません。なお、査定前に時間をかけて入念に室内を清掃する必要はなく、書類に関しても、先ほどご紹介した全ての書類が揃っていなくても訪問査定の依頼は可能です。まずは、訪問査定を申し込みましょう。

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査定結果が届くまでに時間がかかる

訪問査定の場合は、結果を受け取るまでに時間がかかります。

多くの不動産会社へ訪問査定を依頼しようとすると、毎週末訪問査定を受けることになりかねません。不動産査定は複数社への相談をお勧めしますが、多すぎても対応に苦労してしまいます。依頼先はある程度選定するようにし、1日に何社も受けるような、過密スケジュールは立てないように注意しましょう。

不動産会社によって査定価格に差が出やすい

訪問査定は、机上査定に比べて精度の高い査定ですが、それでも不動産会社によって、査定価格に差が出る傾向があります。

高い査定価格を提案した不動産会社が、必ずしも高く売却できるわけではありません。あくまでも売却想定価格の為、複数の不動産会社の担当者から査定価格の根拠や売却に関する提案を聞き、総合的に判断したうえで依頼先は決めるようにしましょう。

訪問査定を依頼する際のポイント

最後に、訪問査定を依頼する際のポイントを解説します。

類似物件の相場価格を調べておく

不動産会社に査定を依頼する前に、ご自身でも相場価格を調べておきましょう。類似物件の相場価格を把握しておくことで、低すぎる、もしくは高すぎる査定価格に惑わされるリスクを防ぐことができます。

実際に売り出されている類似物件の価格を参考にする方法もありますが、実際の成約価格を検索できるサイトもあります。例えば、以下のサイトは会員登録など個人情報の入力なども不要で、比較的簡単に検索できます。

国土交通省「不動産ライブラリ」
国土交通省が運営するWEBサイトで、実際に成約となった不動産の取引価格や、地価公示価格などを検索できます。

レインズマーケットインフォメーション
レインズとは、国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営・管理するシステムです。実際に売買されたマンションと一戸建ての価格を検索できます。

マンションや家の売却相場の調べ方については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

【2025年】マンション売却の相場は?都市・築年数別の価格や調べ方、売却のポイントを解説

【2025年】家の売却相場はいくら?主要都市別・築年数別の相場や調べ方を解説

売却する理由や希望条件を伝える

不動産会社に訪問査定を依頼する際は、売却する理由や希望条件を伝えるようにしましょう。
例えば「〇年〇月までに売却したい」「時間がかかっても高く売りたい」「ローンを完済する為に〇〇円以上での売却を希望」などのようにしっかりと不動産会社の担当者へ伝えておくことで、それに合わせた売却戦略を提案してもらえます。

希望や条件をはっきり伝えず、売却方法を担当者に任せてしまうと、満足度が低い売却になりかねません。もし住み替えであれば、売却だけでなく購入物件についても相談しておきましょう。

売却理由の伝え方については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

家を売る理由とは?買主様への告知義務や理由を伝える際のポイントを解説

長谷工の仲介では、売主様のご状況や希望条件に応じて、適切な売却方法をご提案しています。不動産査定や売却に関するご相談も受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。

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物件の状況や近隣情報は隠さず伝える

訪問査定の際は、物件や借り入れに関する情報はもちろん、査定価格にマイナスの影響があるようなデメリットも、全て伝えておくようにしましょう。

例えば、近隣トラブルや嫌悪施設など直接物件には関係ないような事柄でも、故意に告げずに売買契約を締結すると、「契約不適合責任」を問われる恐れがあります。損害賠償や契約解除となるケースもある為、まずは不動産会社の担当者へ伝えるようにしてください。

    【物件や借り入れに関する情報の例】

  • 増改築やリフォームの履歴・内容
  • 購入価格・ローン残高・ローン返済の滞納
  • 固定資産税や都市計画税の税額
  • マンションの管理費・修繕積立金の月額・大規模修繕の計画

    【物件の不具合やデメリットに関する情報の例】

  • 物件の不具合(雨漏り・浸水被害・シロアリによる被害)
  • 騒音や振動、臭気が発生するような施設が近くにある
  • 近隣トラブル
  • 死亡事故や事件があった経緯
  • 敷地内の地中埋設物(隣家の上下水道の引き込みなど)

告知義務や契約不適合責任については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

心理的瑕疵とは?該当する例や告知義務の有無について解説

マンション売却における瑕疵担保責任(契約不適合責任)とは?対策方法を解説

訪問査定までに部屋の清掃や片付けをしておく

訪問査定までに、できる範囲で室内を整理整頓し、水回りなどは綺麗に清掃しておきましょう。室内の状態が良く分かる状態にしておくことで、スムーズに査定が進み、少なからず査定担当者の心象にも影響するでしょう。

売り出し後、早々に購入希望者が内覧を希望する可能性もあります。内覧にも気持ちよく対応できるように、早めに準備しておきましょう。

査定結果の根拠を担当者に聞く

訪問査定の査定結果を受け取ったら、査定価格だけでなく、査定価格の根拠を説明してもらいましょう。なぜその価格になったのか、どのような点がプラス評価・マイナス評価になったのかをしっかり説明してもらうことが重要です。

担当者の説明や対応を比較して、信頼できる担当者なのか、経験が豊富なのかなどを見極めましょう。またエリアでの売却実績や、「マンション売却に特化している」など不動産会社の強みも確認しておくと良いでしょう。

査定価格は、売り出し価格を決める際の基準になります。高すぎる価格設定は売却が長期化する恐れもある為、査定の根拠に納得したうえで、売り出し価格は担当者とよく相談したうえで決めるようにしてください。

不動産会社の選び方については、こちらの記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

マンション売却の不動産会社の選び方は?判断基準や失敗しない為のポイントを解説

まとめ

不動産査定には訪問査定と机上査定がありますが、売却する予定であれば、訪問査定をお勧めします。

訪問査定は机上査定に比べて精度が高く、担当者から査定価格を算出した根拠や類似物件の相場価格について直接説明を受けられる為、不動産相場も把握できるでしょう。
ただし訪問査定は、査定報告書を手にするまでに時間がかかる傾向があります。売却したい時期が決まっている場合は、部屋の清掃や片付け、書類の準備が完璧でなくとも構いません。まずは査定を依頼することから始めてみましょう。

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※本記事の内容は2025年12月24日現在のものであり、制度や法律については、今後改正・廃止となる場合がございます。

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この記事の著者

桜木理恵
私鉄系不動産会社にて仲介営業を約8年、大手ハウスメーカーのグループ会社にてリフォーム営業を5年従事した経験を活かし、現在不動産Webライターとして活動。保有資格は宅地建物取引士・管理業務主任者・2級ファイナンシャルプランニング技能士

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